(読み)はぜ

精選版 日本国語大辞典 「鯊」の意味・読み・例文・類語

はぜ【鯊・沙魚・蝦虎魚】

  1. 〘 名詞 〙 スズキ目ハゼ科に属する魚の総称。ふつう全長二〇センチメートル以下の小形。一般に、口が大きく、腹面は平たく、左右腹びれは合して吸盤状となる。淡水域や海域にもいるが、沿岸河口などの汽水域の底層にすむ種類が多い。釣り魚として喜ばれるマハゼのほかチチブ、ムツゴロウヨシノボリドロメなど種類が多い。《 季語・秋 》 〔塵芥(1510‐50頃)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「鯊」の読み・字形・画数・意味


18画

[字音]
[字訓] はぜ

[字形] 形声
声符は沙(さ)。〔爾雅、釈魚〕「鯊はなり」の〔注〕に「今沙を吹く小魚、體圓にして點り」とあり、はぜ。また、さめ。

[訓義]
1. はぜ、すなふき。
2. (さ)と通じ、さめ、ふかざめ。

[古辞書の訓]
字鏡集〕鯊 ヒヲ・タカニ・サメ

[熟語]
鯊魚
[下接語]

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