日本歴史地名大系 「鶴羽村」の解説
鶴羽村
つるわむら
津田村の南東、
海岸に沿って、羽」とみえ、中世には海上交通の要地として栄えた。鵜部岬基部の地層から中世の陶器・輸入磁器などが出土している。「兵庫北関入船納帳」には「鶴箸」と記され、文安二年(一四四五)には鶴箸からの船が延べ四艘、兵庫北関を通過、管領細川氏の京上物大麦や、山崎胡麻を運送している。「閑吟集」に「われは讃岐の鶴羽の者、阿波の若衆に肌触れて、足好や腹好や、鶴羽のことも思はぬ」という歌謡を載せ、鶴羽と阿波の舟航を思わせる。
寛永国絵図には鶴羽庄として
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報