(読み)タブノキ

デジタル大辞泉 「椨」の意味・読み・例文・類語

たぶ‐の‐き【×椨】

クスノキ科の常緑高木。暖地の海岸近くに生え、高さ10~15メートル。葉は長楕円形で厚い。初夏黄緑色の花が円錐状に集まって咲く。実は丸く、黒紫色に熟す。材は建築家具などに、樹皮や葉は黄八丈染料線香に用いる。いぬぐす。たまぐす。やまぐす。

たぶ【×椨】

タブノキのこと。「の実」

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精選版 日本国語大辞典 「椨」の意味・読み・例文・類語

たぶ‐の‐き【椨】

  1. 〘 名詞 〙 クスノキ科の常緑高木。東北地方南部以西の本州、四国、九州、沖縄の暖地の主として沿岸地方に生える。幹は径一メートル、高さ一〇メートルに達する。こんもりとした丸みのある大きな樹冠をもち、普通多数集まって森林となる。葉は長楕円形革質で、表面に光沢があり、縁はなめらかで裏面白色を帯び、長さ八~一五センチメートル。五~六月頃、枝先に円錐花序を出し、黄緑色の両性花を多数密生する。果実は、径一センチメートルほどの球形の液果で、黒紫色に熟す。材はやや堅く、家具、建築材とする。八丈島では樹皮を黄八丈の染料とする。いぬぐす。たぶ。たまぐす。〔日葡辞書(1603‐04)〕

たぶ【椨】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 植物たぶのき(椨)」の異名。〔日葡辞書(1603‐04)〕
  3. 植物「やぶにっけい(藪肉桂)」の異名。〔重訂本草綱目啓蒙(1847)〕

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動植物名よみかた辞典 普及版 「椨」の解説

椨 (タブノキ・タブ)

学名Machilus thunbergii
植物。クスノキ科の常緑大高木,園芸植物,薬用植物

椨 (タブ)

植物。クスノキ科の常緑高木,園芸植物,薬用植物。ヤブニッケイの別称

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