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黒書院(読み)クロショイン

大辞林 第三版の解説

くろしょいん【黒書院】

〔「くろじょいん」とも〕
柱や長押なげしなどの木部に面皮材を用い、また色付けなどを施して仕上げた内向きの書院。江戸城では、高位のものが詰めた。 → 白書院

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

黒書院
くろしょいん

日本建築用語。表向きの書院、白書院に対しての語で、黒書院は内向きの書院をいう。白書院は白木造の書院から出た名で、柱、長押(なげし)、天井など部材はきれいに仕上げた角材を用い、障壁画(しょうへきが)も彩色画や水墨画になる。黒書院は黒木造の書院の意味で、部材は面皮(めんかわ)や磨丸太(みがきまるた)が用いられ、数寄屋(すきや)風の構成になる。障壁画は彩色画はなく水墨画とするか、または絵を描かない。京都の二条城や西本願寺の黒書院が有名。[工藤圭章]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内の黒書院の言及

【白木・黒木】より

…中世の邸宅のなかにも黒木御所の名称が見えるが,黒木のもつ自然的表現を洗練させ美的様式として完成させたのは,茶室や,茶室様式を邸宅に応用した数寄屋造(すきやづくり)である。江戸時代の将軍や大名の邸宅における白書院,黒書院の場合も,書院造の正規の様式による白書院に対して,黒書院には皮つきの柱などの数寄屋造の手法が用いられ,より内向きの接客に使われたが,両者間に様式的な差異がない場合もある。白木・黒木の対照的な使用は建築だけでなく,日常生活のいろいろな面に及んでおり,現在も使い捨ての楊枝(ようじ)に皮つきの〈くろもじ〉を使うなどの例が見られる。…

※「黒書院」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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