精選版 日本国語大辞典 「黒肉」の意味・読み・例文・類語 くろ‐にく【黒肉】 〘 名詞 〙① 黒色の印肉(いんにく)。② ( 素人の中に混っている玄人(くろうと)というところから ) 男と別れて親の家に帰っている妾、または、廃業して素人(しろうと)になった女郎や芸妓をいう、上方地方のことば。黒星。[初出の実例]「親のうちにまいまいしているうち、しろと同前になり、まあ三月出て見やうといふやうなもあり、又せたいやぶりの中居など、くろき中のしろうと、是を黒肉(クロニク)といふて、うまみのある事也」(出典:洒落本・浪花今八卦(1773)檜扇卦) こく‐にく【黒肉】 〘 名詞 〙 黒色の印肉。朱肉、青肉などに対していう。[初出の実例]「青肉之儀、御定めと申す儀無レ之候得共、公辺に用ひ候者、黒肉之方と存じ候」(出典:機務覧要‐二) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例