黒貂(読み)くろてん

精選版 日本国語大辞典 「黒貂」の意味・読み・例文・類語

くろ‐てん【黒貂】

〘名〙 イタチ科の哺乳類。体長三五~五五センチメートル。尾長一二~二〇センチメートル。体色は黒褐色で、くびの下面は淡い黄褐色。針葉樹林にすみ、ネズミリスなどを捕食毛皮は絹状で光沢があり最高級品とされ、冬毛はセーブルSable)と呼ばれ珍重される。シベリアサハリン北海道などに分布。えぞてん
御湯殿上日記‐天文七年(1538)一二月九日「大しやう寺とのよりくろてんまいる」

こく‐ちょう ‥テウ【黒貂】

〘名〙 黒い毛の貂(てん)。また、その毛皮。くろてん。ふるき。〔江家次第(1111頃)〕〔戦国策‐秦策・恵文君〕

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デジタル大辞泉 「黒貂」の意味・読み・例文・類語

くろ‐てん【黒×貂】

イタチ科の哺乳類。テン仲間で、毛色はふつう黒褐色。シベリア・北海道に分布。光沢のある毛皮は最高級品とされる。セーブル。

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普及版 字通 「黒貂」の読み・字形・画数・意味

【黒貂】こくちよう

黒いてん。

字通「黒」の項目を見る

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動植物名よみかた辞典 普及版 「黒貂」の解説

黒貂 (クロテン)

学名Martes zibellina
動物。イタチ科の哺乳動物

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