長谷川 博(読み)ハセガワ ヒロシ

20世紀日本人名事典 「長谷川 博」の解説

長谷川 博
ハセガワ ヒロシ

昭和期の社会運動家 元・法政大学教授。



生年
明治36(1903)年3月15日

没年
昭和60(1985)年11月2日

出生地
愛知県丹羽郡西成村(現・一宮市)

学歴〔年〕
京都帝大経済学部

経歴
京都大学在学中、経済学者河上肇に師事マルクス主義に傾倒し、学生運動、労働運動を指導。昭和3年共産党に入党し、同年3.15事件で検挙以後、度々検挙、出獄をくりかえす。20年共産党再建幹部団の事務局長、23年民主主義科学者協会常任幹事。26年から法政大学講師、教授を歴任米騒動パリ・コンミュンの研究に従事した。46年フランスに留学した際、日本人としては珍しいパリコミューン友の会名誉会員に推された。著書に「片山潜選集」「片山潜著作集」(全三巻)(以上編)、訳書マルクス「フランスの内乱」「クーゲルマンへの手紙」など。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「長谷川 博」の解説

長谷川博(2) はせがわ-ひろし

1948- 昭和後期-平成時代の動物生態学者。
昭和23年10月3日生まれ。アホウドリの生態行動学の研究をこころざし,昭和51年から伊豆諸島南端の鳥島通いをはじめる。生息環境の整備,コロニー移転など保護活動につくし,絶滅の危機にあったアホウドリを1000羽以上に増殖させた。平成9年東邦大助教授,16年同大教授。20年京大野生動物研究センター兼任教員。平成10年吉川英治文化賞,12年学士院エジンバラ公賞,17年沼田真賞,18年山階芳麿賞。静岡県出身。京大卒。

長谷川博(1) はせがわ-ひろし

1903-1985 昭和時代の社会運動家。
明治36年3月15日生まれ。京都帝大在学中に学生運動を指導。昭和3年共産党に入党,三・一五事件で懲役3年。戦後,民主主義科学者協会常任幹事をへて法大教授。米騒動の研究で知られる。昭和60年11月2日死去。82歳。愛知県出身。京都帝大中退。編著に「片山潜著作集」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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