2サイクル機関(読み)にサイクルきかん(英語表記)two(-stroke) cycle engine

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「2サイクル機関」の意味・わかりやすい解説

2サイクル機関
にサイクルきかん
two(-stroke) cycle engine

内燃機関のシリンダ内部において,ピストンが1往復 (クランクが1回転) する間に,掃気と圧縮膨張 (点火爆発) と排気の2つの行程 strokeを行い,これを1サイクルとする形式のエンジン。これに対し,吸気,圧縮,膨張,排気の4つの行程を1サイクルとしてピストン2往復で行うものを4サイクル機関という。2サイクル機関は爆発回数が4サイクル機関の2倍となるため,単位容積あたりの出力が大きく,重量比も小さくできる利点がある。ガソリンエンジンは,小型のもの (たとえばオートバイ用など) には,構造が簡単な2サイクル型が多く,中・大型のものはほとんどが4サイクルである。ディーゼルエンジンでは大型のものに2サイクルが多い。

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