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CMOS シーモス

8件 の用語解説(CMOSの意味・用語解説を検索)

ASCII.jpデジタル用語辞典の解説

CMOS

相補型金属酸化膜半導体LSI大規模集積回路)の構造の種類のひとつで、消費電力が少ない、製造コストが安いなどの利点から、最近のパソコンに使用されているCPUのほとんどがCMOSを採用している。また、CCDの代わりにCMOSを使用した撮像素子を指すこともある。CMOSの撮像素子は、CCDに比べると低コストで製造でき、デジタルカメラのほか、携帯電話Webカメラなどに使用されている。

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知恵蔵の解説

CMOS

ゲートに正電圧をかけるとオンになるnチャンネル型のMOSトランジスタと、ゲートに負電圧をかけるとオンになるpチャンネル型のMOSトランジスタとを組み合わせ論理回路。相補型金属酸化膜半導体の略称。動作時に、必ずどちらかのトランジスタはオフになり電流が流れないため、消費電力が極めて小さく、また雑音に強い。そのため、高集積化に適し、製造プロセスがやや複雑だが、最近のLSIはほとんどがCMOS。

(荒川泰彦 東京大学教授 / 桜井貴康 東京大学教授 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」
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パソコンで困ったときに開く本の解説

CMOS

本来は半導体の構造を示す言葉ですが、デジタルカメラスキャナで使われる撮像素子「CMOSイメージセンサー」の略として使われることが多くなっています。CCDとは別の方式です。以前はCCDのほうが高画質でしたが、現在は改良が進んだCMOSが主流になっています。
⇨CCD、解像度、画素、撮像素子

出典|(株)朝日新聞出版発行「パソコンで困ったときに開く本
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デジタル大辞泉の解説

シーモス【CMOS】[complementary metal-oxide semiconductor]

complementary metal-oxide semiconductor》半導体回路の一。コンピューターのマイクロプロセッサーの多くに使用される。相補型金属酸化膜半導体。

出典|小学館
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カメラマン写真用語辞典の解説

CMOS

 Complementary Metal-Oxide Semiconductor。基本的な働きは CCD と同じで、光を電気信号に変換する イメージセンサー の一種。通常の状態ではほとんど電流が流れない(消費電力が少ない)ことや、電気信号を転送する方式がCCDと異なる。CCDはバケツリレーのように順々に電気信号を送っていく転送回路を必要とするが、CMOSはひとつひとつのセンサーに信号読み出しのためのチップセットになっている(このため比較的低価格で製造できる)。 (写真はキヤノンEOS-1D MarkIIのもの)

出典|カメラマンWeb
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IT用語がわかる辞典の解説

シーモス【CMOS】

相補型金属酸化膜半導体。電荷の運搬を自由電子と正孔の両方を用いるもの。消費電力が少ないため、小型の電子機器のCPUメモリーに用いられるほか、デジタルカメラのイメージセンサーとしても利用される。◇「complementary metal oxide semiconductor」の頭文字から。「相補型MOS」ともいう。「CMOSイメージセンサー」の略として用いられることもある。⇒CMOSイメージセンサー

出典|講談社
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

CMOS
シーモス

コンプリメンタリ型MOSFET」のページをご覧ください。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

CMOS
しーもす

半導体の構造の一つ。complementary metal oxide semiconductor(コンプリメンタリーメタルオキサイドセミコンダクター)の頭文字をとった略称で、相補型金属酸化膜半導体ともよばれる。同一基板上にnチャネルMOSFET(モスエフイーティー/モスフェット)とpチャネル形MOSFETを相補型に配置したものである(MOSFET=金属酸化膜半導体電界効果トランジスタmetal-oxide-semiconductor field effect transistorの略)。[吉川昭吉郎]

MOSFETとCMOS

MOSFETは、シリコン基板上にソース(電流の入口)、ドレイン(電流の出口)、およびゲート(電流を制御して止めたり流したりする役目から門になぞらえられている)の三つの電極をもつ半導体素子で、ゲートにかけられた電圧によってソース‐ドレイン間に流れる電流を制御するものである。nチャネル形とpチャネル形の二つのタイプがある。nチャネル形MOSFETは、p形シリコン基板上にソースおよびドレイン用のn形の領域を2か所つくり、その2か所を橋渡しする形で、酸化シリコンの絶縁層と金属膜を設ける。金属膜がゲート電極となる。pチャネル形MOSFETは、n形シリコン基板上にソースおよびドレイン用のp形の領域を2か所つくったものである。ここで、n形、p形というのは、半導体の物理的状態をいう。n形は真正半導体であるシリコンに比べて電子が過剰にあり、この電子が多数キャリアとして電流の運び屋の役をするもので、四価元素のシリコンに、五価元素のリンやヒ素を注入することでn形領域がつくられる。p形は真正半導体であるシリコンに比べて電子が不足し、正の電荷をもった正孔(ホールともいう)が多数キャリアとして電流の運び屋の役をするもので、四価元素のシリコンに、三価元素のホウ素やアルミニウムを注入することでp形領域がつくられる。
 MOSFETは、そのままではソースからドレインに向けて電流が流れることはない。しかし、nチャネル形MOSFETの場合、ゲートにプラスの電圧をかけるとシリコン基板の絶縁層に接する境界部分に電子が引き寄せられてn形のチャネル層が形成され、電流が流れる状態になる。pチャネル形MOSFETの場合は、ゲートにかける電圧がマイナスで、チャネル層が正孔で形成されるp形の層であるという違いのほか、動作はn形の場合と同様である。ゲートにかける電圧は数ボルトという低電圧であり、ゲートに電圧をかけなければ電流が流れることがないので、ベース(制御電極)に流し込む電流によってエミッタ(入力電極)‐コレクタ(出力電極)間に流れる電流を制御するバイポーラトランジスタに比べて消費電力が少ない特長がある。このほか、ゲートの入力インピーダンスが高い、動作速度が速い、平面構造のため集積化が容易である、大電力を扱うのに適している、などの特長がある。
 CMOSは、MOSFETの改良型で、一つの基板上にnチャネル形MOSFETとpチャネル形MOSFETを並べて配置した構造で、お互いの短所を相補う動作をさせるものである。消費電力が少なく、集積化に適するといった特長はそのまま引き継がれる。CMOSは汎用(はんよう)性があり、さまざまなデジタル機器・装置に用いられている。[吉川昭吉郎]

CMOSの応用例


電源装置におけるインバーター
CMOSの代表的な用途に、直流を交流に変換するインバーターとよばれる装置がある。家電品への適用例として、受電した50ヘルツまたは60ヘルツの商用電力を整流器で直流に変換し、これをインバーターで50キロヘルツというような高い周波数の交流に変換して機器に供給することで、ルームエアコンや冷蔵庫の性能・効率を高めたり、蛍光灯のちらつきを軽減したりすることなどがある。[吉川昭吉郎]
パソコンの主要部品
CMOSは、ほとんどのパソコンのCPU(中央処理装置)に用いられ、重要な役割を果たしている。またパソコンに接続されたキーボードやディスクドライブなどの設定情報(BIOS(バイオス):Basic Input/Output System)などを保存する不揮発性メモリー(電源が供給されなくてもデータが消えないメモリー)にも使われる。[吉川昭吉郎]
カメラのイメージセンサー
CMOSのカメラへの応用例として、イメージセンサー(固体撮像素子)がある。イメージセンサーはホトダイオードによって光電変換された電気信号の強さを認識する素子である。競合素子に電荷結合素子(CCD:charge coupled device)がある。両者を比較した場合、CMOSは安価であるが、暗い被写体を写すとノイズが多くなる、動きの速い被写体を写すと像がゆがむ、などの欠点があるため、高級カメラには不適とされ、デジタルカメラが実用化された当初は、ほぼ100%がCCDで占められていた。しかし、CCDがイメージセンサー以外に用途がほとんどなく改善がはかどらなかったのに対し、CMOSは汎用性に富んで用途が広かったことから性能改良が進み、デジタルカメラ用CMOSにおける、前述のような短所も大きく改善された。日本では、2004年(平成16)キヤノンが高級一眼レフカメラに採用して実績が認められて以来、ニコンやソニーなどの高級カメラにも採用され、CCDにかわってイメージセンサーの主力を占めるようになった。CMOSは、コンパクトカメラ、携帯電話(スマートフォン)、Web(ウェブ)カメラ(生中継カメラ)、HDビデオカメラ(ハイビジョンビデオカメラ)など多くの用途に使われている。[吉川昭吉郎]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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