EMS(読み)いーえむえす

ASCII.jpデジタル用語辞典「EMS」の解説

EMS

自社ブランドを持たずに電子機器の製造や設計を担うサービス、またはその種の企業パソコンを中心として、電化製品の短命化が加速する今、メーカー本体が過剰設備の工場を維持するよりも、製造専門の会社に委託(アウトソーシング)するほうがコストの抑制につながることから広がってきたサービス。メーカー側にとっては、工場や人件費の削減によるコストダウンを図れる一方で、アウトソーシングされた側も、一社だけの需要ではなく、他社との取引も可能となるほか、製造技術の向上も見込め、生産ラインや設備などの有効活用ができるとあって、両者にとってメリットが大きいサービスである。Expanded Memory Specificationマイクロソフト、インテル、米Lotus社によって定められた、MS-DOSにおけるメモリー拡張規約のひとつ。LIM規格とも呼ばれる。容量の少ないコンベンショナルメモリーを最大限活用できるように、ページングと呼ばれる機能を使って、1MBを越えるメモリー領域を利用できるようにした。その後、EMSの考え方をより拡張したXMSが利用されるようになった。コンベンショナルメモリーページングXMS電子機器製造受託サービス他メーカーから受託した電子機器の生産を、専門に行う企業のこと。テレビやパソコンなどは、共通部品が多いため、複数のメーカーから製品を受注することで、技術の蓄積や量産効果を図れる。発注するメーカー側には、製造コストの削減、納期短縮などのメリットがある。OEM

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知恵蔵「EMS」の解説

EMS

電子機器、情報機器などの製品の設計から試作、量産まで請け負うアウトソーシング・ビジネス。モノ作りにとってあまりにも高くなってしまった賃金コスト、設備投資額の巨額化、製造物責任等々、日本でのモノ作りを取り巻く環境は厳しい。こうした状況の下、IT(情報技術)時代を迎え、ファブレス(工場を所有しない)戦を一気に進めたのがソニーである。カリフォルニア本拠を置くエレクトロニクス製造サービス会社のソレクトロン社に、付加価値の小さいハイエンド・コンスーマー・エレクトロニクス事業を譲渡し、生産プロセスの一部のアウトソーシングを図ることで、需要動向、商品サイクルへのきめ細かな対応を目指した。

(高橋宏幸 中央大学教授 / 2007年)

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デジタル大辞泉「EMS」の解説

イー‐エム‐エス【EMS】[electronics manufacturing service]

electronics manufacturing service》電子機器の受託生産を行うサービス。また、その受注生産を行う企業のこと。電子機器受託製造サービス
[補説]パソコンなどの電子機器には共通する部品が多いため、製造者は複数のメーカーからの受注により大量生産を行い、製造効率を上げることができる。メーカー側には、自社工場をもつことなく安価な部品が手に入るという利点がある。

イー‐エム‐エス【EMS】[European Monetary System]

European Monetary System》通貨の統合をめざすEC(欧州共同体)が、域内での為替の安定化を目的として1979年に設けた制度。従来の固定相場制と共同変動相場制に改善を加えたもの。共通の計算単位として欧州通貨単位ECU(エキュー)を定めた。欧州通貨制度ヨーロッパ通貨制度。エムス。

イー‐エム‐エス【EMS】[engine management system]

engine management system》自動車のエンジンの電子制御装置。燃料噴射の量や点火時期など制御し、エンジンの効率化と高出力化を図る役割をもつ。エンジンコントロールユニットECU)とほぼ同義。エンジンマネージメントシステム

イー‐エム‐エス【EMS】[environmental management system]

environmental management system》企業や団体などが、環境保全に配慮した活動を行うための手順や体制。環境マネージメントシステム環境管理システム。→ISO14000シリーズ

イー‐エム‐エス【EMS】[Express Mail Service]

Express Mail Service最優先の扱いで配達される国際郵便。日本国内では日本郵便が扱う。商標名。国際スピード郵便

イー‐エム‐エス【EMS】[expanded memory specification]

expanded memory specificationMS-DOSで動くパソコンで、制限を超えたメモリーを扱う方式の一。

エムス【EMS】[European Monetary System]

European Monetary System》⇒イー‐エム‐エス(EMS)

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世界大百科事典内のEMSの言及

【ヨーロッパ通貨制度】より

…EMSと呼ぶことも多い。EC(ヨーロッパ共同体)諸国が通貨統合をめざして1979年に発足させた制度。…

【救急医療】より

…救急医療とは,思いがけなく突然に発生する病気,けが,中毒などの患者を適切に救助し病院へ搬送し,病院においては医師,看護婦,その他の医療従事者の協同作業により,搬入された救急患者を診療・看護して,社会復帰させることを目的とした医療体系であり,医療の原点である。救急医療という言葉にあてはまる英語はemergency medical services(略称EMS)と考えられる。サービスという単語からもわかるように,救急医療は医師が直接行う救急診療だけをさすものではなく,救急患者に対する広い範囲の医療サービスと理解されるべきである。…

【ヨーロッパ通貨制度】より

…EMSと呼ぶことも多い。EC(ヨーロッパ共同体)諸国が通貨統合をめざして1979年に発足させた制度。…

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