JCO臨界事故(読み)ジェーシーオーりんかいじこ

朝日新聞掲載「キーワード」の解説

JCO臨界事故

1999年9月、茨城県東海村にあるウラン加工工場(JCO)で起きた国内初の臨界事故。高速実験炉で使う燃料用ウランを製造している途中で、核分裂が継続的に起きる「臨界」が発生した。燃料を製造していた作業員2人が急性放射線障害で死亡。周辺住民667人も被曝した。

(2012-03-01 朝日新聞 朝刊 鹿児島全県 1地方)

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デジタル大辞泉の解説

ジェーシーオー‐りんかいじこ【JCO臨界事故】

平成11年(1999)、茨城県那珂郡東海村にある核燃料加工会社JCO東海事業所で発生した原子力事故。高速増殖炉実験炉に使用するウラン燃料を製造する際、作業時間を短縮するために、定められた工程を守らず、大量の高濃度ウラン溶液を指定以外の沈殿槽に投入したことから、臨界状態が起こり、約20時間にわたって核分裂連鎖反応が続いた。ステンレス容器でウラン溶液を扱っていた作業者3人が大量の放射線を受け、2人が死亡。従業員・防災業務関係者・住民など600人以上が被曝した。国内の原子力事故で犠牲者が出たのはこの事故が初めて。国際原子力事象評価尺度INES)による評価はレベル4。

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