社外から企業や組織内のネットワークに接続する際に利用される通信技術。バーチャル・プライベート・ネットワークの頭文字を合わせた略語で、仮想私設網とも訳される。ログインにはパスワードが必要で、通信データを暗号化し第三者の侵入やデータの改ざんを防ぐ。新型コロナウイルス流行に伴う在宅勤務者の増加で利用が広がる一方、ハッカー集団に侵入口として狙われる事例も増えている。
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仮想プライベート・ネットワーク。インターネットなどの公衆回線を認証や暗号化技術を使い、あたかも専用回線のように利用できるネットワークサービス。専用回線より安いコストで構築できる。当初は企業の内線電話などに利用されていたが、現在は社内コンピュータ・ネットワーク(イントラネット)を通信事業者のバックボーン回線やインターネットを経由して利用するサービスも提供されている。インターネット経由なら出先の回線からも自社のイントラネットへの接続が可能になる。一方で、同じ回線を多数のネット利用者が共用するため通信速度の保障がなく、情報が盗まれるなどセキュリティ対策も課題になる。
[乾 達]
(2020-5-29)
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