A.マルコフ(英語表記)Andrei Andreevich Markov

20世紀西洋人名事典 「A.マルコフ」の解説

A. マルコフ
Andrei Andreevich Markov


1856.6.14 - 1922.5.20
ソ連数学者。
元・ペテルブルグ大学教授。
リャーザン生まれ。
中学時代から数学に優れ、とくに解析学については高度な知識を持つ。ペテルブルグ大学でP.L.チェビシェフに師事し、連分数を用いた微分方程式積分についての卒業論文は金賞を受賞。母校の私講師を経て、1898年同大学教授就任。主な業績は1900年頃から確立論に集中し、独立確立変数列について研究。次いで今日マルコフ連鎖と呼ばれる重要な概念を導入しその研究を進める。同研究は確率過程の近代的理論の出発点となり、今日では社会科学、原子物理学量子論遺伝学にも用いられている。著書「定差法」(1896年)、「確率論」(1912年)。


A. マルコフ
Andrei Porfir’evich Markov


1915 -
ソ連の国際関係史家,軍事評論家。
ソ連科学アカデミー極東研究所上級学術研究員。
イルクーツク生まれ。
従軍後、1946〜59年ソ連外務省に勤務し、その間’52〜54年在日ソ連大使館勤務。’59〜63年放送関係の仕事に携わる。’68年第二次世界大戦後の日本再軍備政策に関する論文をアジア諸民族研究所に提出し、博士候補。その後ソ連科学アカデミー極東研究所上級学術研究員。著書「日本。再軍備への道」(’70年)。

出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報

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