iモード(読み)あいもーど

日本大百科全書(ニッポニカ)「iモード」の解説

iモード
あいもーど

NTTドコモグループが提供する携帯電話の付加サービス。携帯電話からインターネットに接続して、電子メールの送受信、ホームページへのアクセスなど、いろいろなサービスが利用できる。1999年(平成11)2月のサービス開始以降、契約数は飛躍的に増大し、同年8月に100万、2000年8月に1000万、2001年3月に2000万、同年12月に3000万、2003年10月に4000万を突破した。2006年9月時点の契約数は4719万である。iモードの普及により、携帯電話は「話す道具」から「使う道具」に変身したといえる。

 iモードは、携帯電話機に搭載されたコンパクトHTMLのブラウザーによって情報をインターネットから取り出している。そのときにパケット通信(情報を単位に分割して転送する方式)を用いるので、使用した接続時間ではなく、送受信したデータ量によって課金される。iモードを利用するときは、携帯電話使用料のほかに、月額200円(税別)のiモード付加機能使用料、およびパケット通信料として1パケット(128バイト)当り0.2~0.3円(契約サービスにより異なる)が課金され、また有料サービスを利用する場合は、そのつど情報料が別途課金される。

 iモードのコンテンツ(情報の内容、サイトとも称する)は4種類に分けられる。

(1)情報系 ニュース、天気予報、株価情報、道路情報など。

(2)取引系 モバイルバンキング(銀行口座への振込、残高照会など)、モバイルトレーディング(株式売買)、航空機チケット・ホテル・旅館の予約、書籍の購入など。

(3)データベース系 グルメ情報、辞書、百科事典、地図情報、乗換え案内など。

(4)エンターテインメント系 占い、ゲーム、着信メロディー(着メロ)配信、待受画面の配信など。

 なお、iモード以外にも1999年4月にEZweb(KDDIグループ)、同年12月にJ-フォングループによるJ-スカイ(2003年10月J-フォンがボーダフォンに社名変更したのに伴い、サービス名もVodafone live!(ボーダフォンライブ)に変更、2006年にボーダフォンがソフトバンクモバイルとなり、現在のサービス名はYahoo!(ヤフー)ケータイである)が相次いで同様のサービスを開始している。また、NTT東日本とNTT西日本は、固定電話を用いたiモードサービスといえる「Lモード」を2001年6月に開始したが、パソコンからのインターネット利用率の上昇に伴い契約者数が減少し、2006年11月末で新規申し込みを打ち切った。

[編集部]

『夏野剛著『iモード・ストラテジー――世界はなぜ追いつけないか』(2000・日経BP企画、日経BP出版センター発売)』『篠原勲著『ドコモが世界を制する日――iモード大革命』(2000・東洋経済新報社)』『夏野剛著『ア・ラ・iモード――iモード流ネット生態系戦略』(2002・日経BP企画、日経BP出版センター発売)』『松永真理著『iモード事件』(角川文庫)』

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「iモード」の解説

iモード
アイモード

エヌ・ティ・ティ・ドコモ (NTTドコモ) が 1999年2月から開始した携帯電話のインターネット接続サービス。携帯電話を使って情報サービス提供者が提供する各種サービスをオンラインで利用することができる。電子メールの送受信をはじめ,チケット予約やタウン情報など各種情報サービスのほか,銀行振り込みなどモバイル・バンキングの利用が可能である。なお,情報サービスへの接続やメールの送受信は,NTTドコモのiモードセンターを経由して行なわれる。契約数の増加は著しく,2000年8月には 1000万を突破。 1999年4月以降,日本移動通信 IDOや第二電電 DDI系のセルラーなどほかの事業者も同様のサービスを開始した。

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ASCII.jpデジタル用語辞典「iモード」の解説

iモード

NTTドコモが提供する、携帯電話対応のインターネットサービス。電子メールの送受信、音楽ダウンロード、モバイルバンキング、地図検索などのサービスが利用できる。2001年にJavaアプリケーションをダウンロードして実行できる「iアプリ」がサービスに追加された。インターネットへのアクセスにはパケット通信を利用しており、通話料とは別にパケット通信料が発生する。

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