デジタル大辞泉
「MKS単位系」の意味・読み・例文・類語
エムケーエス‐たんいけい〔‐タンヰケイ〕【MKS単位系】
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エムケーエス‐たんいけい‥タンヰケイ【MKS単位系】
- 〘 名詞 〙 基本単位として、長さにメートル(m)、質量にキログラム(kg)、時間に秒(s)を用いる単位系。日本では計量法にこの単位系を採用することが定められている。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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MKS単位系 (エムケーエスたんいけい)
MKS system of units
メートル法に属する単位系の一種。現今の国際単位系の骨組みとなった単位系で,1901年イタリアのジョルジG.Giorgiによって提案された。基本量として長さ,質量および時間を選び,それぞれに対応する基本単位としてメートル(m),キログラム(kg)および秒(s)を選んで,これらの組合せにより他のさまざまな量の単位を構成していく単位系である。体積の立方メートル(m3),加速度のメートル毎秒毎秒(m/s2),密度のキログラム毎立方メートル(kg/m3)などのほか,特別の名称を与えられた単位,例えば力のニュートン(N),圧力のパスカル(Pa),仕事・エネルギーのジュール(J)が,この単位系に含まれる。これをCGS単位系と比較すると,基本量の選び方は同じであるが基本単位の選び方が違っており,実用的価値において勝っている。
執筆者:高田 誠二
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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百科事典マイペディア
「MKS単位系」の意味・わかりやすい解説
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
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MKS単位系
えむけーえすたんいけい
基本単位として長さにメートル(m)、質量にキログラム(kg)、時間に秒(s)をとった単位系。絶対単位系である。1901年イタリアのジョルジG. L. T. Giorgiによって提案された。しかし、物理学の分野ではもっぱらCGS単位系が、工学分野では重力単位系が用いられ、MKS単位系は主として電磁気学の分野で用いられてきた。なお、この単位系の基本単位に電流の単位アンペア(A)を加えたものをMKSA単位系という。
[小泉袈裟勝]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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MKS単位系
エムケーエスたんいけい
MKS system of units
基本単位として長さにメートル (m) ,質量にキログラム(kg),時間に秒 (s) をとる単位系で,力学量に適用される。それらの組合せによって他の諸量の単位,たとえば面積の平方メートルm2,速さのメートル毎秒 (m・s-1) などの単位を構成していく単位系。この単位系に電磁気量の基本単位アンペア (A) を加えて発展させたのがMKSA単位系である。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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知恵蔵
「MKS単位系」の解説
MKS単位系
長さの単位メートル(m)、質量の単位キログラム(kg)、時間の単位秒(s)を基本単位とする3元系をMKS単位系、これに電流の単位アンペア(A)を加えた4元単位系をMKSA単位系と呼ぶ。SIの制定以前に、主に物理学の分野で用いられており、SIとの共通点が多い。重量キログラム(力の単位)を基本単位とする3元単位系が主に工学の分野で使われていたが、これは重力単位系(工学単位系)と呼ばれる。
出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報
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世界大百科事典(旧版)内のMKS単位系の言及
【国際単位系】より
…1901年,ジョルジGiovanni Giorgiは長さ,質量,時間の単位をそれぞれメートル,キログラム,秒とし,これに電気の実用単位系中の一つの単位を加えた四つの独立な単位からなる単位系を作れば,力学的にも電磁気的にも実用的な大きさの基本単位からなる単位系ができることを示した。この単位系をMKS単位系という。35年に独立な電気の単位として電流の単位アンペアを採用すれば電磁気の単位の次元が整数になることが示された。…
【単位】より
… 次に,長さ,質量,時間のそれぞれに対してどのような単位をあてはめるかが問題になる。メートル法の範囲でも,かつては,センチメートル(cm),グラム(g),秒(s)をあてはめた単位系(CGS単位系)が便利とされていたが,20世紀に入ってから,電磁気諸量の単位のこととも関連して,メートル(m),キログラム(kg),秒(s)をあてはめた単位系(MKS単位系)のほうがいっそう便利と認められることになった。 一方,19世紀後半以後の科学技術,とりわけ熱,光,電磁気,物性にかかわる諸学術の進歩は,単位系の議論にもさまざまなインパクトを与えた。…
※「MKS単位系」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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