UPnP(読み)ゆーぴーえぬぴー(英語表記)Universal Plug and Play

日本大百科全書(ニッポニカ) 「UPnP」の意味・わかりやすい解説

UPnP
ゆーぴーえぬぴー
Universal Plug and Play

ユニバーサル・プラグ・アンド・プレイの略。パソコンや家電製品を簡単にネットワークに接続して利用できるようにするための規格。アメリカのマイクロソフト社が、内外54社の賛同のもと、1999年にヒューレット・パッカード(HP)、コンパック・コンピュータ(現、HP)、インテルなどと規格を作成し、ソフト開発キットを出荷するとともにWindows(ウィンドウズ) XP以降のWindows OS(オペレーティングシステム)に標準搭載している。UPnPは、機器相互の認識やアドレス設定方式はインターネットでの標準技術を用い、パソコンが介在しない環境でも機器同士を接続できる。たとえば、デジタルカメラとプリンター無線でつないで印刷したり、テレビとつないで再生したりすることができる。また、情報端末では電話線経由でCD(コンパクトディスクプレーヤーの操作や、CD-ROMの画像データのディスプレーも可能になる。同様の規格として、IEEE1394を使ったHAVi(ハビ)や、サン・マイクロシステムズ(現、オラクル)が開発したJini(ジニー)などがあったが普及せず、UPnPがデファクトスタンダード事実上の標準)となった。

[岩田倫典]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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