改訂新版 世界大百科事典 「エンパイアステートビル」の意味・わかりやすい解説
エンパイア・ステート・ビル
Empire State Building
ニューヨークのマンハッタン地区にある超高層建築。スカイスクレーパー(摩天楼)の代表的作例。デュポン家4代目の一人,ピエールの注文でシュリーブ・ラム・ハーマン建築事務所が設計。好景気に沸く1920年代に計画されたが,建設開始は大恐慌直後の30年で,翌年竣工。第2期超高層建設時代の最後の作品となった。当初はテナントもなく,がら空きの状態が続いたが,現在は約1万のテナントが入り,約2万5000人を収容。102階,381mの世界最高の建物として約40年間王座を保ってきたが,今日ではシアーズ・タワー(シカゴ),世界貿易センター(ニューヨーク,2001年9月11日にテロリストの攻撃により崩壊)についで世界第3位。1950年,ビルの頂にテレビ・アンテナ(約67m)が設置された。
執筆者:黒川 直樹
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報