オーガンジー(読み)おーがんじー(英語表記)organdy

翻訳|organdy

精選版 日本国語大辞典 「オーガンジー」の意味・読み・例文・類語

オーガンジー

〘名〙 (organdy, organdie)⸨オーガンディ⸩ ごく薄くて軽い半透明平織の絹・綿織物。夏の婦人服などに用いる。
※負け犬(1953)〈井上友一郎〉「客寄せの『桜まつり』がすんでしまふと、晴美は、もとの薄青いオーガンディのイヴニング・ドレスに戻った」

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「オーガンジー」の意味・わかりやすい解説

オーガンジー
おーがんじー
organdy
organdie

もと綿織物で、オルガンジーともいう。ごく薄手の地の透いて見える織物で、コーマ掛けした単糸で織られる。特徴は手ざわりをこわく特殊糊(のり)付け仕上げをし、糸むらがなく一様に地薄で透明に加工するが、とくにシルケット加工したものは、光沢のある堅い手ざわりの風合いが優れ、洗濯しても生地の変化はない。絹のオーガンジーは、無撚(むよ)りまたは1メートルに1500回くらいの片撚(かたよ)りをかけた生糸を経緯(たてよこ)に使い、織り上げたのち精練せずに、堅い手ざわりと光沢のある仕上げをする。ナイロンのオーガンジーは、経緯に細いナイロン長繊維を使って織り上げ、樹脂加工して堅めの手ざわりに仕上げる。用途は夏のドレス、コート、ブラウス、カラー、カフス、子供のドレス、ベビー帽、人形の着物、造花婦人帽、襟飾りなどである。

[角山幸洋]

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