デジタル大辞泉
「クラシック」の意味・読み・例文・類語
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クラシック
(classic classique)
[1] 〘名〙
① 古代ギリシア‐ローマの芸術作品のように、完成され調和のとれた形式の美しさを
特色とする作品、あるいは
流派。音楽、美術などでそうした特色を持った
古典派の作品をもいう。古典派。
※文海の
藻屑(1890)〈
森鴎外〉「此論者は
国文の
語法を『クラッシック』と称して一概に排し」
※ルウベンスの偽画(1930)〈
堀辰雄〉一「彼女の顔はクラシックの美しさを持ってゐた」
② 長い年月にわたって多くの人々の模範となり、また、愛好されてきた
著述や作品。古典。
※読書放浪(1933)〈
内田魯庵〉
新著を閑却するは
ホントウの読書家に非ず「五年も十年も経って陶汰されないものならクラシックである」
③ 長い年月をへたもの。古風なもの。古めかしいもの。
※江戸から東京へ(1923)〈
矢田挿雲〉一〇「本所駅は益々閑却せられ〈略〉市内の停車場中随一のクラシックとはなった」
④ 西洋の伝統的な作曲技法や演奏法による音楽。一般にジャズやポピュラー音楽に対して、バロック音楽あるいは古典派音楽から近代、現代に至る芸術音楽の
総称として用いる。クラシック音楽。純音楽。
※この神のへど(1953)〈
高見順〉三「クラシックをやってますの」
[2] 〘形動〙
① 古典派に属しているさま。また、古典的なさま。
※ネオヒューマニズムの問題と文学(1933)〈三木清〉一「クラシックな芸術ではあるが、『クラシックな人間』ではないと判断する」
② のちのちまで模範となるようなさま。
③ 古風なさま。典雅なさま。古めかしいさま。
※煤煙の臭ひ(1918)〈宮地嘉六〉六「横顔などは〈略〉クラシックな美貌の線がなめらかに其の額へと上ってゐた」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
クラシック
トヨタ自動車が1996年に販売した乗用車。4ドアセダン。文字通りクラシックカー風のデザインを施し、市販車生産60周年を記念して100台限定で生産された。
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