両分(読み)リョウブン

精選版 日本国語大辞典 「両分」の意味・読み・例文・類語

りょう‐ぶんリャウ‥【両分】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( ━する ) 二つに分けること。二分すること。
    1. [初出の実例]「両分すべき木箱を製し、両面に木綿布を囲ひ」(出典:米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉三)
    2. 「解いた帯を、縦に敷布団の真中に置いて〈略〉樺太を両分したやうにして、二人は寝る」(出典:ヰタ・セクスアリス(1909)〈森鴎外〉)
  3. いくつかに分けたうちの二つ。
    1. [初出の実例]「さきの両度に所在を知らるといへども、第三度にしらざらんは、三分に両分の能あらん」(出典:正法眼蔵(1231‐53)心不可得)
  4. 春分秋分との称。

りょう‐わけリャウ‥【両分】

  1. 〘 名詞 〙 両方に分けること。二つに分けること。
    1. [初出の実例]「帰りて其夜も夢に両分(リャウワケ)の前髪見通し」(出典浮世草子男色大鑑(1687)三)

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普及版 字通 「両分」の読み・字形・画数・意味

【両分】りようぶん

二分する。

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