溶液となって互いに混ざり合っている物質AおよびBの二成分系が、ある一定の組成であるとき、固溶体をつくらずに、ある温度でともに凝固したときに得られる固体混合物。AおよびBの微小な結晶が混ざり合った混合物であり、共晶eutectic crystalともいう。共融混合物を加熱すると、凝固温度と同じ温度で融解し、見かけ上純物質と似た挙動を示す。この温度を共融点eutectic pointという。組成が変わると融点は上昇し、共融現象はおこらない。一方が水で、他方が水に可溶な塩の場合には、その共融混合物を含氷晶(がんひょうしょう)cryohydrateという。鉛‐アンチモン、ベンゼン‐ナフタレン、水‐塩化カリウムなどが共融混合物をつくる。共融点は、それぞれの成分の融点より低い温度となるので、共融現象を利用して低温度を得ることもできる。
[岩本振武]
→共晶
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[別用語参照]共融点
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出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…2成分以上を含む液体から同時に析出する2種以上の結晶の混合物で,共析晶eutectoid,共融混合物eutectic mixtureとも呼ばれる。2成分A,Bが液体状態では溶けあい,固体では混じり合わない場合の融点‐組成関係は平衡状態図として図のように表現される。…
※「共融混合物」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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