墨絵(読み)スミエ

デジタル大辞泉 「墨絵」の意味・読み・例文・類語

すみ‐え〔‐ヱ〕【墨絵】

墨の濃淡だけで描いた絵。水墨画すいぼくが
墨で輪郭だけを描いた絵。白描画はくびょうが

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精選版 日本国語大辞典 「墨絵」の意味・読み・例文・類語

すみ‐え‥ヱ【墨絵・墨画】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 墨の濃淡だけで描いた絵。水墨画(すいぼくが)
    1. [初出の実例]「更級墨絵、隆経朝臣娘右京大夫尼書之」(出典明月記‐貞永二年(1233)三月二〇日)
  3. 墨で輪郭(りんかく)だけを描いた絵。白描画
    1. [初出の実例]「画所〈在式乾門内東腋御書所南、有別当、〔五位蔵人〕預墨画及分内竪、有熟食本内匠寮雑工也〉」(出典:西宮記(969頃)八)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「墨絵」の意味・わかりやすい解説

墨絵
すみえ

東洋絵画描法一種顔料におもに墨を使うのでこうよばれる。膠(にかわ)質が強くつやのある墨や、やや青みを帯びた青墨(せいぼく)など、墨の色にも微妙な変化があり、その味わいは深い。なお墨絵には、墨で対象の輪郭だけを描く白描画(はくびょうが)と、墨の濃淡やぼかし、にじみなどによって対象を表現する水墨画とがあり、いずれも淡彩を施す場合もある。

榊原 悟]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「墨絵」の意味・わかりやすい解説

墨絵
すみえ

東洋画うち,墨一色で描いた絵画をいうが,一般的には水墨画をさすことが多い。また筆線だけで描く白描体の絵画をもいう。

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