大泉門(読み)だいせんもん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「大泉門」の意味・わかりやすい解説

大泉門
だいせんもん

新生児前頭骨左右の頭頂骨との間にある菱(ひし)形の間隙(かんげき)で、結合組織で埋められる。泉門のなかでは最大で、触診では満1年から1年半で閉じる(解剖学的には2年)。分娩(ぶんべん)時に胎児が産道を通過するとき、圧迫のために頭蓋(とうがい)が多少変形しても、こうした泉門があることによって支障がおきないようになっている。俗に「ひよめき」「おどりこ」などとよばれる。

[嶋井和世]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「大泉門」の意味・わかりやすい解説

大泉門
だいせんもん
anterior fontanelle

前泉門ともいう。頭蓋冠にある6個の泉門のうちで最大のもの。頭蓋の前頭,矢状,左右の冠状の4つの縫合が相互に交わる部分で,菱形をした骨の間隙をいう。新生児から乳児までにみられる。膜様の結合組織でおおわれている。縫合がゆるく結合しているので,頭蓋冠の形は容易に変り,出産時に狭い産道を通りやすく変形する。大泉門の大きさは新生児は 2.5~3cm,10ヵ月で 1.5~2cm,12~18ヵ月では閉鎖する。骨重積の著しい場合とか,産瘤が大きい場合には,間隙として触れにくいことが多い。

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百科事典マイペディア 「大泉門」の意味・わかりやすい解説

大泉門【だいせんもん】

泉門

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世界大百科事典(旧版)内の大泉門の言及

【関節】より

…この間隙を泉門という。泉門のうち,とくに左右の頭頂骨と前頭骨の間のものは,ひし形の大きい間隙で,大泉門といわれる。大泉門は生後8~9ヵ月では2~3cmの大きさがあるが,しだいに骨化が進むとともに小さくなり,生後2年前後で閉鎖して縫合が完成する。…

【泉門】より

…指で触れることができるばかりでなく,脈拍に一致してぴこぴこ動くのが見えるので〈おどり〉〈おどりこ〉などともいい,〈ひよめき〉もここから出た名である。泉門は4種6個あり,大泉門(左右の頭頂骨と左右の前頭骨の間のひし形の泉門)と小泉門(左右の頭頂骨と後頭骨の間の三角形の泉門)は非対性,前側頭泉門と後側頭泉門は対性である。そのうち大泉門が最も大きく,単に泉門といえばこれをさす。…

※「大泉門」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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