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泉門 センモン

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デジタル大辞泉の解説

せん‐もん【泉門】

新生児の頭蓋(とうがい)の骨の境目で、骨化がまだ進んでいない結合組織膜の部分。左右の前頭骨と左右の頭頂骨とに挟まれた菱形のものを大泉門、左右の頭頂骨と後頭骨との間の三角形のものを小泉門という。成長とともに閉じる。ひよめき。おどりこ。顖門(しんもん)。
黄泉国(よみのくに)の門。あの世への入り口

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百科事典マイペディアの解説

泉門【せんもん】

俗に〈ひよめき〉とも。新生児の頭蓋で骨が未完成のため,数個の骨の会合する部分に残った骨質を欠く膜様部。柔らかく,頭蓋内圧変化によって動き,脈拍に一致した起伏が見えるので,〈おどりこ〉とも呼ばれる
→関連項目ビタミン過剰症

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世界大百科事典 第2版の解説

せんもん【泉門 fontanelle】

古くは門(しんもん)といった。俗には〈ひよめき〉という。新生児の頭では扁平骨の周辺部が骨化していないため,3個または4個の骨が相会するところでは柔らかい膜様部が残り,これを泉門という。指で触れることができるばかりでなく,脈拍に一致してぴこぴこ動くのが見えるので〈おどり〉〈おどりこ〉などともいい,〈ひよめき〉もここから出た名である。泉門は4種6個あり,大泉門(左右の頭頂骨と左右の前頭骨の間のひし形の泉門)と小泉門(左右の頭頂骨と後頭骨の間の三角形の泉門)は非対性,前側頭泉門と後側頭泉門は対性である。

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大辞林 第三版の解説

せんもん【泉門】

新生児の頭蓋骨がまだ縫合しないとき、中央前寄りにある軟らかい部分。鼓動のたびに動くが、成長に伴い閉じる。ひよめき。おどり。顖門しんもん
黄泉よみの国の門。死の国への入り口。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

泉門
せんもん

新生児では頭蓋(とうがい)を構成する頭骨の骨化が未完成で、各頭骨の隣り合う縁は離れており、その間隙(かんげき)は結合組織性膜だけでふさがれている。この部分を泉門とよぶ。とくに、頭蓋冠では泉門も大きいため、頭蓋泉門とよばれるが、これはすべて頭頂骨の周囲に存在している。頭蓋泉門には次の4種6個がある。
(1)大泉門 泉門ではもっとも大きく、2個の前頭鱗(ぜんとうりん)(将来、癒合して1個の前頭骨をつくる)と両側の頭頂骨とが合する部分にある。成人では冠状縫合と矢状縫合(しじょうほうごう)の交叉(こうさ)点に相当する。大泉門は菱(ひし)形をなし、この部分では下層にある動脈の拍動に触れることができる。触診では満1年から1年半、解剖学的には2年で閉鎖するとされている。
(2)小泉門 両側の頭頂骨と後頭骨との間にあり、成人では矢状縫合と人字縫合(ひとじほうごう)(ラムダ縫合)との交叉点にあたる。小泉門は尖端(せんたん)を前方に向けた三角形状をしているが、頭蓋の後方にあるため、後泉門ともいう。生後3か月くらいで小泉門は閉鎖するとされる。
(3)前側頭泉門 蝶形骨(ちょうけいこつ)の大翼の上縁部で前後に走る間隙が前側頭泉門で、6か月から1年で閉じる。
(4)後側頭泉門 側頭骨乳突部の上部にあたる。形は不規則で、後側頭泉門の閉鎖は1年から1年半といわれている。泉門は新生児によっては過剰にできる場合もある。[嶋井和世]

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世界大百科事典内の泉門の言及

【関節】より

…しかし胎児や新生児などで,骨化が十分に進んでいない時期では,縫合も発達不十分で,隣接する骨の間には比較的大きい間隙があり,この部分は結合組織により膜状に閉鎖している。この間隙を泉門という。泉門のうち,とくに左右の頭頂骨と前頭骨の間のものは,ひし形の大きい間隙で,大泉門といわれる。…

【骨】より

…子どもの頭蓋では縫合が完成せずに,その場所が軟組織のまま残っているが,それはここでまだ骨の成長が起こりつつあるしるしである。泉門はこのような発育状態にある縫合が交差する場所である。複雑な形の骨(例えば下顎骨や椎骨)が成長する場合には,その形は必ずしも相似的に増大するものではない。…

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