放射性炭素による年代測定(読み)ホウシャセイタンソニヨルネンダイソクテイ

化学辞典 第2版 の解説

放射性炭素による年代測定
ホウシャセイタンソニヨルネンダイソクテイ
radiocarbon dating

放射性炭素 14C は,地球上では大気上層宇宙線の作用で窒素から絶えずつくられている.一定の平衡値にあり,空気中の濃度はつねに一定である.地球全体で,大気中の二酸化炭素の 14C 濃度は,時と場所にかかわらず一様である.ところがいったん光合成などの反応によって,樹木,有機物,貝殻などのなかに固定され,新陳代謝による新しい 14C の供給を絶たれると,放射性崩壊の法則によって,時間の経過とともに 14C の濃度が減衰する.この減少を利用して,炭素を含んだ物質の絶対年代測定を行うことができる.なお,厳密には,12C と 14C との間の同位体効果にもとづく,多少の相違を考慮する必要がある.この方法で,古代エジプト墳墓のなかから得られた木質や,貝塚から掘り出された貝殻をはじめ,多数の試料の年代測定が行われている.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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