specific gravity
ある体積をもつ物体の質量と,それと同体積の基準物体の質量との比。固体や液体の場合はふつう4℃,1atm下の純水を基準とする。
(1)岩石の比重 2~3のものが多いが,ほとんどすべての岩石が内部に間隙を含むため,真比重(true specific gravity)の測定はきわめて困難で,一般には,見かけ比重(apparent specific gravity)および,かさ比重(bulk specific gravity)が測定される。真比重に最も近い値は粉末試料を比重びん(定容積のガラスびん)を用いて測定する。見かけ比重は,岩石試料を105℃で24時間放置し,室温に冷却後測定した値。かさ比重は間隙を含んだままの質量を体積で割ったもので,正確に測定した試料の体積と質量とから求める。[植村 武]
(2)鉱物の比重 比重は鉱物の重要な物理的性質の一つで,比重びんで実測する。また鉱物結晶では,密度(比重)ρ,単位格子の体積V,1化学式単位の分子量M, Avogadro数NA(=6.023×1023mol-1),単位格子中の化学単位数Z(分子数)の間に次の関係がある。ρ=MZ/(VNA)。[嶋崎 吉彦]
(3)土壌の比重 土壌には次の2種類の比重値が用いられる。a.真比重:ある温度の土壌粒子の単位容積当りの重量と,同温度同容積の水の重量との比。土壌の真比重は母岩の鉱物の比重によって決まり,その値は2.6~2.7,腐植(比重1.1~1.3)の多い土壌の真比重は小。b.仮比重:自然状態の土壌100mL中の土壌粒子の重量(ɡ,容積重)を100で割った数で示され,0.5~1.5。孔隙量に関係する。
執筆者:黒部 隆
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
各物質の質量が、それと同じ体積をもつ標準の物質の質量の何倍であるかを示した数値。厳密には、質量はある一定の力の下での慣性を測ることによって決められるが、普通は、同じ場所での重さの比で決められているので、比重と名づけられている。通常、液体や固体は、4℃の水1立方センチメートルが1グラムであるとして、これを標準とする。実際には、4℃の水の密度は0.999973g/cm3であるので、比重の0.999973倍がCGS単位で表した密度に等しいが、実用上その差は無視して差し支えない。気体の場合は、0℃、1気圧下での空気を標準にとることが多い。
[池内 了]
一定体積を占める物質の質量を,同体積の標準物質(通常は4℃における水)の質量で割ったもの。密度は単位体積当りの質量であり,g/cm3という単位をもつが,比重は比であるために単位をもたない。4℃の水の密度は1g/cm3に非常に近い(0.999973g/cm3)ため,実用上は物質の比重の値と密度の値との差を無視しても支障はない。気体の比重の場合は,標準物質として0℃,1気圧の空気(ときには,水素または酸素など)をとる。
執筆者:小野 嘉之
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
ある温度におけるある物質の密度と標準物質の密度との比.記号
.液体の場合,標準物質としては通常4 ℃ の水(密度ρ = 0.999973 g cm-3)をとる.気体の場合は0 ℃,1 atm の空気を標準物質に選ぶことが多い.[別用語参照]相対密度
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
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