(読み)く

精選版 日本国語大辞典 「躯」の意味・読み・例文・類語

く【躯】

[1] 〘名〙 からだ。肉体。身。
※大観本謡曲・松山天狗(室町末)「躯を守る幽魂夜月に飛ぶ」
[2] 〘接尾〙 仏像などを数えるのに用いる。体(たい)
朝野群載一六・聖武天皇東大寺大仏殿勅願板文(752)「金銅盧舎那仏像一躯、結跏趺坐、高五丈三尺五寸」

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デジタル大辞泉 「躯」の意味・読み・例文・類語

むくろ【×躯/骸/身】

死体。なきがら。また、首のない胴体だけの死体。「冷たい―と化す」
朽ちた木の幹。
からだ。特に、胴体。
かしらは猿、―はたぬき、尾はくちなは」〈平家・四〉
[類語]死体死骸遺体遺骸死屍亡骸しかばねかばね

く【躯】[漢字項目]

[音]ク(呉)(漢) [訓]からだ むくろ
からだ。「躯幹体躯短躯長躯病躯老躯

く【×躯】

[接尾]助数詞。仏像などを数えるのに用いる。たい

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