(読み)チュウ

デジタル大辞泉 「酎」の意味・読み・例文・類語

ちゅう【酎】[漢字項目]

常用漢字] [音]チュウ(チウ)(漢)
三回重ねてかもした濃厚な酒。「芳酎」
蒸留酒一種。「焼酎

ちゅう〔チウ〕【酎】

焼酎しょうちゅうのこと。「ハイ」

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精選版 日本国語大辞典 「酎」の意味・読み・例文・類語

ちゅうチウ【酎】

  1. 〘 名詞 〙しょうちゅう(焼酎)」の略。
    1. [初出の実例]「焼酒(チュー)を呷(あふ)って」(出典銃後(1913)〈桜井忠温一四)

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普及版 字通 「酎」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 10画

[字音] チュウ(チウ)
[字訓] こいさけ・さけ・かもす

[説文解字]

[字形] 形声
声符は寸。寸は丑(ちゆう)の省略形であろう。〔説文〕十四下に「三たび重ねたる醇酒(じゆんしゆ)なり」とあり、芳醇な濃い酒をいう。〔説文〕になお、「令に曰く、孟秋天子酎を飮む」とあり、その成るや、天子が試飲し、宗に薦める。漢代に酎金の制があり、諸侯からその祭酒料を徴収した。

[訓義]
1. こいさけ、三度かもした酒。
2. かもす。
3. 祭酒、その酒を以て祭る。

[古辞書の訓]
和名抄〕酎 三重の酒なり。語抄に云ふ、豆久利加倍世佐介(つくりかへせるさけ) 〔名義抄〕酎 ツクリカヘセルサケ酎酒 ツクリカヘセルサケ 〔字鏡集〕酎 ツクリカヘセルサケナリ・シルサケ・サケツクル・カシヅク・サケ・クリ

[熟語]
酎飲・酎金・酎酒・酎買
[下接語]
飲酎・温酎・菊酎・献酎・玄酎貢酎・清酎・醇酎・焼酎・嘗酎・醸酎・神酎・芳酎・名酎

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