デジタル大辞泉
                            「馬乗り」の意味・読み・例文・類語
                    
                
		
                    うま‐のり【馬乗り/馬▽騎り】
        
              
                        1 馬に乗ること。また、乗る人。
2 馬に乗るような姿勢で人や物にまたがること。「―になって殴りつける」
3 羽織の背や肌ジュバン・甚兵衛などの脇の裾などで、縫わずに開けておく部分。
4 乗馬の巧みな人。
「城陸奥守泰盛は双なき―なりけり」〈徒然・一八五〉
                                                          
     
    
        
    出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
	
    
  
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                    うま‐のり【馬乗・馬騎】
        
              
                        - 〘 名詞 〙
 - ① 馬に乗ること。また、その人。騎馬(きば)。乗馬(じょうば)。
- [初出の実例]「末の松山にむまのりどもおりて休む」(出典:桂宮本能宣集(984‐991))
 - 「内郭・外郭の御門にては、笠を脱すべし。馬乗は片鐙を外し、乗物は女中・病人の外、戸を明べし」(出典:政談(1727頃)四)
 
 - ② 巧みに馬を乗りこなす人。また、馬術家。
- [初出の実例]「武蔵の国の住人つづきの平太経家は、高名の馬乗馬飼なりけり」(出典:古今著聞集(1254)一〇)
 
 - ③ 馬に乗ったときのように、横になった人や、物にまたがること。また、そのような遊び。馬事(うまごと)。
- [初出の実例]「くだんの男鳥居の上に上(あが)り、笠木を馬のりにして居けり」(出典:咄本・醒睡笑(1628)六)
 
 - ④ 羽織、上着などの、背縫いの下や肌襦袢の脇の、少し縫わずにあけておく部分。うまのりあけ。
- [初出の実例]「筭(さん)くづしの布子(ぬのこ)に、馬乗(ノリ)のあきし木綿羽織」(出典:浮世草子・好色二代男(1684)五)
 
 - ⑤ 馬を持ち、乗ることを許された武士。また、その組のこと。馬持ち。
- [初出の実例]「六十石より百石迄、馬乗飼料遣之趣、別紙に在レ之事」(出典:吉川氏法度(1617)六九条)
 
 - ⑥ 江戸幕府の職名。若年寄の支配に属する馬方の職掌。馬に乗り、飼いならす者。〔禁令考‐前集・第三・巻二六(江戸中頃)〕
 - ⑦ =うまちょうちん(馬提灯)
 - ⑧ 「うまのりばかま(馬乗袴)」の略。
 
                                                          
     
    
        
    出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
	
    
  
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		世界大百科事典(旧版)内の馬乗りの言及
    		
      【馬跳び】より
        
          
      …子どもの遊びの一つで,馬乗りとは内容を異にするが,実際の遊びでは両者は区別しにくい。〈うまつぶし〉〈しからんち〉〈しかあそび〉〈しかつのなんぼ〉〈しゃくりうま〉などと呼ぶ地方もある。…
      
     
         ※「馬乗り」について言及している用語解説の一部を掲載しています。 
        
    出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
	
    
  
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