鵜渡根島(読み)うどねじま

日本歴史地名大系 「鵜渡根島」の解説

鵜渡根島
うどねじま

新島の北約四・五キロ、島との間にある島で面積約〇・三平方キロ。鵜渡根后うどねきさき明神が祀られていることが島名の由来という。天保郷帳では伊豆国附諸島の小島無民家分として「うとね」とある。新島島役所日記(新島村役場蔵)天保八年(一八三七)三月二〇日条に「鵜渡嶌より若郷漁船賑合上御陣屋一ト掛ケ参ル」とみえ、有数漁場になっていることがうかがえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「鵜渡根島」の意味・わかりやすい解説

鵜渡根島
うどねじま

東京都、伊豆(いず)諸島の利島(としま)の南約4キロメートル、新島(にいじま)との間にある無人島。新島の属島。新島村に属する。流紋岩系統の溶岩火山灰などからなっている火山島であるが、噴火の記録はない。面積約0.4平方キロメートル。最高地点は209メートル。長さ約1.5キロメートル、幅約400メートル。周囲(約3.3キロメートル)は海食崖(がい)で囲まれている。この島は、直径2~3キロメートルの海底噴火口の北縁の一部と考えられている。近くにオタイ根、フヅシ根などの岩礁もあり、付近はイセエビの漁場となっている。富士箱根伊豆国立公園に含まれる。事代主命(ことしろぬしのみこと)の一族神、鵜渡根后明神(うどねきさきみょうじん)が祀(まつ)られていることからこの名がある。

[菊池万雄]

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デジタル大辞泉プラス 「鵜渡根島」の解説

鵜渡根(うどね)島

東京都伊豆諸島の利島と新島の中間に位置する玄武岩の無人島。

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