しん‐ぎん【新銀】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 江戸時代、あらたに発行した銀貨。古金に対していう。また、特に正徳・享保年間(一七一一‐三六)に鋳造された、良質の銀貨をいう。いわ…
かわせ‐ぎん(かはせ‥)【為替銀】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 =かわせきん(為替金)[初出の実例]「江戸小舟町米問屋の為替銀、添へ状は届いたが銀(かね)はなぜ届きませぬ」(出典:浄瑠璃・冥途の飛…
がく‐ぎん【額銀】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 定められた額の銀貨。[初出の実例]「額銀の外に銅を用ひて代物替へするなどいふ事出来て」(出典:随筆・折たく柴の記(1716頃)下)② 江…
こ‐ぎん【庫銀】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 庫平(こへい)という秤で重さをはかったところから ) 中国、清代の銀貨。〔清会典事例‐戸部・庫蔵・分儲〕
ぎん‐かく【銀角】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 銀製のつの。また、銀の角笛(つのぶえ)。〔庾信‐竹仗賦〕② 中国の硬貨の一つ。一元以下の少額銀貨。補助貨として鋳造された。
ぎん‐がわせ(‥がはせ)【銀為替】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 銀本位制度をとる国と金本位制度をとる国などとの間の為替、または為替相場。
ぎん‐こう(‥クヮウ)【銀光】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 銀色の光。[初出の実例]「中に包める針、〈略〉銀光を発するに至る」(出典:米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉三)
ぎん‐さい【銀釵】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 銀製のかんざし。銀簪(ぎんしん)。ぎんかん。ぎんさ。[初出の実例]「擬レ試二画毫一裂二羅帯一、為レ粧二瓢口一卸二銀釵一」(出典:湘夢…
ぎん‐さつ【銀札】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 銀製の札。また、銀色の札。② 江戸時代、銀貨の代用として発行された紙幣。諸藩発行の藩札、旗本領内通用の旗本札など、諸札の中で、こ…
ぎん‐すいぎゅう(‥スイギウ)【銀水牛】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 革の名。革の地を淡茶褐色に染め、銀の針金で蔓草(つるくさ)を縫い取りしたもの。
ぎん‐だい【銀台】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 銀で飾った台閣。また、美しい高楼。〔後漢書‐張衡〕② 細工などで、銀を地金とすること。また、そのもの。[初出の実例]「大しまだ、まへ…
ぎん‐づかい(‥づかひ)【銀遣】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 江戸時代、取引などで用いられた語。銀貨幣を主体に取引が行なわれる状態をいう。大坂方面では、商品の価格が主として、銀目の量で示され…
ぎん‐てん【銀点】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 銀の融解点。摂氏九六〇・八度で、国際温度目盛の定点に用いる。
ぎん‐ねこ【銀猫】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 江戸時代、宝暦~天明(一七五一‐八九)のころ、江戸両国辺にいた揚代が銀二朱の売春婦。→金猫(きんねこ)。[初出の実例]「金猫の名有れば…
ぎん‐ばかり【銀秤】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 桿秤(さおばかり)の一種。金秤(きんばかり)よりやや大きく、百匁を限度とする。瓢箪秤(ひょうたんばかり)。釐等具(れいてんぐ)。
ぎん‐ばり【銀張】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 銅製品などの外面に、薄く延ばした銀をかぶせること。また、そのもの。[初出の実例]「一人が、角な銀張りの銅(かね)の板を持ち」(出典:…
ぎん‐びょう(‥ビャウ)【銀屏】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 =ぎんびょうぶ(銀屏風)《 季語・冬 》[初出の実例]「をんな銀屏の内にあり」(出典:百詠和歌(1204)一二)
ぎん‐ぴょう(‥ペウ)【銀票】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 中国で、銀貨または銀塊と兌換(だかん)を規定された紙幣をいう。明治三九年(一九〇六)頃から中国各地で通用のために発行された。日本の…
ぎん‐ぶか【銀鱶】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 魚「ぎんざめ(銀鮫)」の異名。
ぎん‐ぼう(‥バウ)【銀榜・銀&JISF5AE;】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 銀製あるいは銀文字で書いた額、または掲示板。転じて、それがかけられていたところから、東宮の異称。[初出の実例]「在レ内則銀牓同レ席…
ぎん‐みゃく【銀脈】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 銀の鉱脈。[初出の実例]「『ユタ』部の地は落機(ロッキー)の西麓にて、〈略〉山僻なれども、銀脈を蔵せることの多き」(出典:米欧回覧実…
ぎん‐むく【銀無垢】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 「無垢」はまじりけのないこと ) まぜ物のない純粋な銀。純銀。
ぎん‐めん【銀面】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 馬具の一種。唐鞍をつける時、馬の面を飾る装飾具。銀めっきまたは鏡地で細長く作り、額には唐花、鼻筋には華形の枝、額の上部には菖蒲形…
ぎん‐らん【銀蘭】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ラン科の多年草。各地の山野地の樹陰に生える。形状はキンランに似ているがやや小さく、高さ二〇~三〇センチメートル。四~五月ごろ、茎…
ぎん‐ろう(‥ラフ)【銀鑞】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 溶接の鑞付けに用いる硬鑞(こうろう)の一つ。銀・銅・亜鉛・カドミウムなどから成る合金で、銅、黄銅、金、銀、鉄合金などの鑞付けに用い…
メキシコ銀 メキシコぎん
- 旺文社世界史事典 三訂版
- メキシコ産の銀で鋳造した銀貨スペインがメキシコ領有後,16世紀から同地産出の銀で鋳造した銀貨(スペイン−ドル),および1821年メキシコがスペイン…
もと‐ぎん【元銀】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 =もときん(元金)①[初出の実例]「弐百目にたらぬ元銀(モトギン)にて、先繰に利を得て八人口を大かたにして渡世しける」(出典:浮世草子…
ろう‐ぎん【瓏銀】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 あざやかな銀色。明るい銀色。[初出の実例]「遠く近く瓏銀の光を放ってゐる幾多の人工的河水を眼にするであらう」(出典:思ひ出(1911)…
日本銀 にほんぎん
- 旺文社世界史事典 三訂版
- 明代後半に日本から輸出された銀16世紀中期以降,石見銀山・但馬銀山などでの生産が急増し,銀の需要が増大していた明に輸出された。主に生糸と交換…
銀無垢 ぎんむく
- 日中辞典 第3版
- 纯银chúnyín.
銀 常用漢字 14画
- 普及版 字通
- [字音] ギン[字訓] しろがね[説文解字] [字形] 形声声符は艮(こん)。〔説文〕十四上に「白金なり」とあり、銅を赤金という。列国期の中山王陵諸器に…
giń-mékki, ぎんめっき, 銀鍍金
- 現代日葡辞典
- A cromagem de prata.
【庫銀】こぎん
- 普及版 字通
- くらの銀。字通「庫」の項目を見る。
【銀円】ぎんえん
- 普及版 字通
- 銀貨。字通「銀」の項目を見る。
【銀甕】ぎんおう
- 普及版 字通
- 銀のかめ。字通「銀」の項目を見る。
【銀缸】ぎんこう
- 普及版 字通
- 銀の灯火台。字通「銀」の項目を見る。
【銀沙】ぎんさ
- 普及版 字通
- 銀砂。字通「銀」の項目を見る。
【銀書】ぎんしよ
- 普及版 字通
- 銀泥書。字通「銀」の項目を見る。
【銀釘】ぎんてい
- 普及版 字通
- 銀の釘。字通「銀」の項目を見る。
【銀瓶】ぎんぺい
- 普及版 字通
- 水器。唐・白居易〔琵琶行〕詩 銀乍(たちま)ち破れて水漿(ほとばし)り 鐵騎出して刀槍鳴る字通「銀」の項目を見る。
【銀礫】ぎんれき
- 普及版 字通
- 星。字通「銀」の項目を見る。
【鍍銀】とぎん
- 普及版 字通
- 銀めっき。字通「鍍」の項目を見る。
【資銀】しぎん
- 普及版 字通
- 資金。字通「資」の項目を見る。
【俸銀】ほうぎん
- 普及版 字通
- 俸金。字通「俸」の項目を見る。
貿易銀 ぼうえきぎん
- 山川 日本史小辞典 改訂新版
- 明治期に貿易決済用として鋳造され,のちに本位貨幣同様の通用を認められた銀貨。1871年(明治4)の新貨条例は,当時アジアの貿易決済貨幣として流通し…
こしかけ‐ぎん【腰掛(け)銀】
- デジタル大辞泉
- 将棋で、序盤の陣形の一。5筋の歩ふを進めず、その上に銀将が出る形。
しつけ‐ぎん【仕付け銀】
- デジタル大辞泉
- 嫁入り・養子・分家など、子供を一人前にするための費用。「その外、子どもを―まで取りて置き」〈浮・永代蔵・六〉
しろがね‐づくり【▽銀作り】
- デジタル大辞泉
- 銀でつくったり装飾したりしたもの。「銀作りの太刀」
ちょう‐ぎん〔チヤウ‐〕【丁銀/×梃銀】
- デジタル大辞泉
- 江戸時代の銀貨の一。海鼠なまこ形で、豆板銀とともに、計量して使用された。「常是」「宝」の字および大黒像の極印ごくいんがある。銀丁。
きゅう‐ぎん〔キフ‐〕【給銀】
- デジタル大辞泉
- 「給金」に同じ。