【詐狂】さきよう(きやう)
- 普及版 字通
- 狂人を装う。〔晋書、隠逸、公孫永伝〕郭の南山に隱れ、~欣然自得す。年九十に餘るも操ほ虧(か)けず。~容(ぼようゐ)に(め)され(げふ)に至るも、~…
【郷人】きよう(きやう)じん
- 普及版 字通
- 村びと。〔左伝、荘十年〕曹(さうけい)見(まみ)えんことをふ。其の人曰く、の(高官)之れを謀る。何ぞせん(口出し)と。曰く、のは鄙(いや)し。未…
【郷隣】きよう(きやう)りん
- 普及版 字通
- 同じ村。となり近所。〔晋書、隠逸、陶潜伝〕潛少(わか)くして高を懷(いだ)き、~穎(えいだつ)不羈(ふき)、眞に任せて自得し、の貴ぶと爲る。字通「…
【誑事】きよう(きやう)じ
- 普及版 字通
- 反間。デマ工作。〔孫子、用間〕死なるは、誑事を外に爲して、吾(われ)をして之れを知せしめて、を傳ふるなり。字通「誑」の項目を見る。
【誑誕】きよう(きやう)たん
- 普及版 字通
- ほら。でたらめ。唐・白居易〔海漫漫〕新楽府 徐・、誑多し 上元・太一、(むな)しくす字通「誑」の項目を見る。
【彊毅】きよう(きやう)き
- 普及版 字通
- 強くきびしい。〔漢書、五行志中之下〕朱、人と爲り彊毅にして、謀多し。~らくは凶惡亟疾の怒りらん。字通「彊」の項目を見る。
【疆宇】きよう(きやう)う
- 普及版 字通
- 国土。〔潜夫論、救辺〕是の故に鬼方の伐は、武を好むに非ざるなり。~以て民を振(すく)ひをて、疆宇を安んずるなり。字通「疆」の項目を見る。
【鏡影】きよう(きやう)えい
- 普及版 字通
- 鏡にうつるかげ。〔開元天宝遺事、天宝上、鏡影成相字〕宋(そうけい)未だ第せざりし時、日中に因りてを覽る。影忽ち相の字をす。字通「鏡」の項目を…
【競走】きよう(きやう)そう
- 普及版 字通
- きそい走る。〔荘子、天下〕惜しい乎(かな)、惠施の才、駘(たいたう)にして碍(とど)まらず、物をひて反らず。是れを窮むるに聲を以てし、形、影と競…
【競奔】きよう(きやう)ほん
- 普及版 字通
- 先を争って走る。〔三国志、魏、攸伝〕に輜重(しちよう)を以てにす。、之れに競し、陣亂る。乃ち騎を縱(はな)ち、ちて大いに之れを破り、其の騎將醜…
【驚蹶】きよう(きやう)けつ
- 普及版 字通
- 驚きつまずく。唐・貫休〔戦城南、二首、二〕詩 磧中に陰兵り 戰馬、時に蹶す字通「驚」の項目を見る。
【驚呼】きよう(きやう)こ
- 普及版 字通
- 驚き叫ぶ。唐・杜甫〔衛八処士に贈る〕詩 少壯時ぞ 鬢髮各已に(あを)し を訪へば、ば鬼と爲る 呼して中腸熱す字通「驚」の項目を見る。
【驚砂】きよう(きやう)さ
- 普及版 字通
- 風に舞いあがる砂。南朝宋・鮑照〔城の賦〕自ら振ひ、砂坐(そぞ)ろに飛ぶ。字通「驚」の項目を見る。
【刑賞】けいしよう(しやう)
- 普及版 字通
- 刑罰と恩賞。〔北史、杜弼伝〕天下の大務は、刑賞の二端にぐるは(な)し。一人を賞して天下の人を喜ばしめ、一人を罰して天下の人をさしむ。衷を得て…
【強学】きよう(きやう)がく
- 普及版 字通
- 学問につとめる。〔礼記、儒行〕儒に席上の珍以て聘を待ち、夙夜強學して以て問ふを待ち、~力行して以て取らるるを待つり。字通「強」の項目を見る。
【強記】きよう(きやう)き
- 普及版 字通
- 記憶力がすぐれる。晋・潘岳〔楊州(肇)の誄(るい)〕多才豐にして、強記洽聞(かふぶん)なり。目に毫末をも睇(み)、心に無垠(むぎん)を(かぞ)ふ。字…
【揣量】しりよう(りやう)
- 普及版 字通
- おしはかる。唐・韓〔春陰独酌~〕詩 詩揣量するに、疑ふらくはむべし 宦(くわんじゃう)缺(ぐわんけつ)して、轉(うた)た多きこと無(なか)らん字通…
【詞章】ししよう(しやう)
- 普及版 字通
- 詩文。唐・韓〔柳子厚墓誌銘〕閑に居りて自らし、紀覽を務め、詞を爲(つく)り、汎濫停、深にして涯(がいし)無きを爲す。字通「詞」の項目を見る。
【事情】じじよう(じやう)
- 普及版 字通
- ことのありさま。実状。〔史記、孟軻伝〕梁に(ゆ)く。梁の惠王、言ふを果さず。則ち見て以爲(おも)へらく、にして事に闊(うと)しと。字通「事」の項…
【持養】じよう(ぢやう)
- 普及版 字通
- たもち養う。〔文子、守弱〕是の故に人は其のを持し、其の氣を和にし、其の形を夷にして、と沈す。此(かく)の如くんば則ち物の、偶せざる无(な)きな…
【識量】しきりよう(りやう)
- 普及版 字通
- 識見と度量。〔晋書、裴楷伝〕楷、悟にして量り。冠にして名を知らる。尤も老・易にしく、少(わか)くして王戎と名を齊(ひと)しうす。字通「識」の項…
【貪競】たんきよう(きやう)
- 普及版 字通
- 欲深く争う。南朝宋・謝霊運〔初めて郡を去る〕詩 或いは貪競に優ると雖も 豈に生と(い)ふに足らんや字通「貪」の項目を見る。
【馳競】ちきよう(きやう)
- 普及版 字通
- はせきそう。梁・昭明太子〔陶靖節(潜)集の序〕嘗(かつ)て謂(おも)へらく、能く淵のをるらば、馳競の(わす)れ、鄙吝(ひりん)の(はら)ふ。貪夫も以…
【象魏】しよう(しやう)ぎ
- 普及版 字通
- 象は法、魏は城闕の門。法を城門に示した。〔周礼、天官、大宰〕正の吉、~乃ち治象の(法)を象魏に縣(か)け、民をして治象をしむ。字通「象」の項…
【象舞】しよう(しやう)ぶ
- 普及版 字通
- 文王の舞楽の名。〔詩、周頌、維清、序〕維は、象を奏するなり。字通「象」の項目を見る。
【奨励】しよう(しやう)れい
- 普及版 字通
- すすめはげます。〔旧唐書、韓伝〕生まれて三にしてとなり、從兄にはる。自ら子なるを以て、幼にしてして儒を學び、奬を俟(ま)たず。字通「奨」の項…
【詳言】しよう(しやう)げん
- 普及版 字通
- 詳しく丁寧にいう。〔後漢書、張湛伝〕矜嚴(きようげん)にして禮を好み、動止則り。~妻子にふと雖も、嚴君の(ごと)し。黨に在るにんで、詳言正色す…
【詳覧】しよう(しやう)らん
- 普及版 字通
- 詳しく見る。〔晋書、張華伝〕少(わか)くして、自ら羊を牧す。~學業優、辭麗、贍多、圖方伎の書、詳覽せざる(な)し。字通「詳」の項目を見る。
【嘗穀】しよう(しやう)こく
- 普及版 字通
- 新嘗(にいなめ)の祭。〔北史、宇文伝〕農の天下を(をさ)むるや、甘雨時を以てし、五植す。~獻貢し、時を以てを嘗(すす)め、堂に祀る。字通「嘗」の…
【順養】じゆんよう(やう)
- 普及版 字通
- 道に従って養う。〔潜夫論、慎微〕焉(なん)ぞ五常を履(じゆんり)し、性命を順し、以て南山の壽、柏のを保たざるや。字通「順」の項目を見る。
【舒揚】じよよう(やう)
- 普及版 字通
- ゆったりとのびやか。〔淮南子、説山訓〕夫(そ)れ玉は潤澤にして光り。其の聲舒揚して、渙乎(くわんこ)として其れ(君子に)似たるるなり。字通「舒…
【昌言】しよう(しやう)げん
- 普及版 字通
- 正言。〔後漢書、仲長統伝〕古今を論し、時俗の行事にぶに、恆に發息し、因りて論をはし、名づけて昌言と曰ふ。字通「昌」の項目を見る。
【祥応】しよう(しやう)おう
- 普及版 字通
- 祥瑞。〔漢書、劉向伝〕應のを考へ、災異のを省み、以て當世の變を揆(はか)る。字通「祥」の項目を見る。
【商賈】しよう(しやう)こ
- 普及版 字通
- 商人。〔戦国策、趙三〕天下の士に貴ぶは、人の爲に患を排しを釋(と)き、~取る無ければなり。(も)し取るるは、是れ賈の人なり。(魯)仲は爲すにび…
【商度】しよう(しやう)たく
- 普及版 字通
- 計測する。〔後漢書、循吏、王景伝〕景乃ち地勢を度し、山阜を鑿(うが)ち、~壅積を疎決し、十里に一水門を立て、に相ひせしむ。字通「商」の項目を…
【猖獗】しよう(しやう)けつ
- 普及版 字通
- たけり狂う。また、失敗する。〔余叢考、二十二、猖蹶〕今人、人の恣制すべからざるを見て、輒(すなは)ち猖獗と曰ふ。~然れどもに別義り。の昭烈(…
【章徳】しよう(しやう)とく
- 普及版 字通
- 徳業を明らかにする。〔漢書、武帝紀〕何を行ひてか、以て先の洪業休をらかにし、上は堯に參(まじ)はり、下は三王に配すべけん。~咸(み)な書を以て…
【趨翔】すうしよう(しやう)
- 普及版 字通
- 儀礼の際の歩きかた。たちいふるまい。〔墨子、非儒下〕孔某(丘)、容脩して以て世を蠱(まどは)し、弦歌鼓して以て徒を聚め、登の禮をくして以て儀…
【戦場】せんじよう(ぢやう)
- 普及版 字通
- 戦った場所。唐・杜甫〔復(ま)た愁ふ、十二首、三〕詩 國、ほ寇を防ぐ 故園、今何(いかん) 昔歸りしとき、相ひ(し)るもの少(まれ)なり 早く已に…
【相国】しよう(しやう)こく
- 普及版 字通
- 宰相。〔漢書、百官公表下〕高元年、沛(はい)の相何(せうか)、丞相と爲る。九年、丞相何、りて相國と爲る。字通「相」の項目を見る。
【笙歌】しよう(しやう)か
- 普及版 字通
- 笙の笛と歌。〔礼記、檀弓上〕孔子に(しやう)(一年、三年の忌明け)して五日、琴を彈じて聲をさず。十日にして笙歌をす。字通「笙」の項目を見る。
【廂軍】しよう(しやう)ぐん
- 普及版 字通
- 諸州の鎮兵。〔雲麓漫鈔、三〕制、州に軍り。~今の廂軍、是れなり。字通「廂」の項目を見る。
【掌故】しよう(しやう)こ
- 普及版 字通
- 故事。旧制。しきたり。〔史記、亀策伝〕孝・孝景、掌故に因し、未だ試に遑(いとま)あらず。子疇官(ちうくわん)(算疇の人)、世相ひ傳ふと雖も、其…
【敞麗】しよう(しやう)れい
- 普及版 字通
- 広大壮麗。〔洛陽伽藍記、城内、修梵寺〕涼州刺尉興等の六宅、皆高門屋、齋敞麗なり。楸槐を(おほ)ひ、桐楊夾植す。~此の地を掘る、輒(すなは)ち金…
【終養】しゆうよう(やう)
- 普及版 字通
- 親をみとる。晋・李密〔情事を陳(の)ぶる表〕臣密、今(いま)年四十四、母劉、今年九十六。是れ臣がを陛下に盡すの日は長く、劉に報ずるの日は短きな…
【抵掌】ししよう(しやう)
- 普及版 字通
- 手をうち勢いこんで話す。〔戦国策、秦一〕(秦)趙王に屋の下に見し、掌を抵(う)ちて言ふ。趙王大いにび、封じて武安君と爲す。字通「抵」の項目を…
【亭上】ていじよう(じやう)
- 普及版 字通
- 亭のほとり。唐・陳子昂〔感遇、三十八首、三十四〕詩 風、樹を吹く 條(せうでう)として、邊已(すで)に秋なり 亭上、誰(た)が家の子ぞ 哀哀たり…
【敦尚】とんしよう(しやう)
- 普及版 字通
- あつく尚(たっと)ぶ。〔図画見聞誌、六〕高麗(かうらい)國、敦くをび、漸く風に染む。伎巧のに至りては、他國比(たぐ)ふこと罕(まれ)なり。字通「敦…
【波上】はじよう(じやう)
- 普及版 字通
- 波の上。波間。唐・王昌齢〔宝七を送る〕詩 江の色、林秋に傍(そ)ふ 波上(けいけい)として、一舟をむ 鄂(がくしよ)の輕、須(すべか)らく早く發す…
【跌傷】てつしよう(しやう)
- 普及版 字通
- つまずき傷つく。〔新語、輔政〕秦、刑罰を以てと爲す。故に(ふくさう)破卵の患り。趙高・李斯を以て杖と爲す。故に傾仆(けいふ)跌傷のひり。何ぞや…