昌言(読み)ショウゲン

精選版 日本国語大辞典 「昌言」の意味・読み・例文・類語

しょう‐げんシャウ‥【昌言】

  1. ( 「昌」はよいの意 )
  2. [ 1 ] 〘 名詞 〙 率直に理にかなったことを言うこと。また、そのことば。道理を尽くしたことば。
    1. [初出の実例]「昌言排撃世之偽唐詩」(出典五山堂詩話(1807‐16)一)
    2. [その他の文献]〔書経‐皐陶謨〕
  3. [ 2 ] 中国儒書。後漢の仲長統撰。書名は理にかない戒めとなることばの意からとり、古今および現在の風俗を論じたもの。もと三六編。のち散逸し「後漢書」「群書治要」などの諸書に断片があり「玉函山房輯佚書」に輯本がある。讜言(とうげん)

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普及版 字通 「昌言」の読み・字形・画数・意味

【昌言】しよう(しやう)げん

正言。〔後漢書、仲長統伝〕古今を論し、時俗の行事に、恆に發息し、因りて論をはし、名づけて昌言と曰ふ。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「昌言」の意味・わかりやすい解説

昌言
しょうげん
Chang-yan; Ch`ang-yen

中国,後漢末の学者仲長統著書。昌言とは正言,直言意味で,古今の政治経済社会を論じ,時世の退廃を嘆じた書。 34編十余万言あったといわれるが,現在はその逸文がわずかに伝えられている。

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世界大百科事典(旧版)内の昌言の言及

【仲長統】より

…字は公理,山陽高平(山東省)の人。一時,官に仕えたが,世俗に同調するのをいさぎよしとせず,辞去して家に帰り,《昌言》34編を著した。その批判主義は,政治論とともに思想史的にも特異な評価を与えられ,とくに倫理説は注目される。…

※「昌言」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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