【城柵】じよう(じやう)さく
- 普及版 字通
- とりで。〔三国志、魏、東夷伝、倭〕名を彌呼と曰ふ。鬼を事とす。~宮室樓あり、柵嚴設す。常に人り、兵を持して守衞す。字通「城」の項目を見る。
【革制】かくせい
- 普及版 字通
- 制度を改める。〔三国志、魏、武宣卞皇后伝〕陛下、を以て應受命、業を創め制を革む。當(まさ)に永く後式と爲すべし。字通「革」の項目を見る。
【規模】きぼ
- 普及版 字通
- ぶんまわしと、かた。構造。手本。気概。〔三国志、魏、胡質伝〕(質)規大略はにばざるも、良綜事に至りては之れにぐ。字通「規」の項目を見る。
【玉潔】ぎよくけつ
- 普及版 字通
- 玉のように清らか。〔三国志、魏、陳矯伝〕(陳)登曰く、~淵玉にして、禮り、法り。吾(われ)は子魚()をす~と。字通「玉」の項目を見る。
【永】えいたん
- 普及版 字通
- ながく嘆息する。〔三国志、蜀、費詩伝〕(たまたま)李鴻と陽に會し、息を承知し、然として永し、以て足下素の志を存す。字通「永」の項目を見る。
【烏衣】うい
- 普及版 字通
- 黒い粗末な服。〔三国志、魏、伝〕の凶旱に値(あ)ひ、~身に烏衣を被り、手に耒耜(らいし)を執り、以て將士をゐる。字通「烏」の項目を見る。
【難】ちよう(てう)なん
- 普及版 字通
- あざけり非難する。〔三国志、呉、綜伝に引く江表伝〕費(ひゐ)に聘し、陛見す。~酒(たけなは)にして、と恪と、相ひ對してす。字通「」の項目を見る。
【驍猛】ぎようもう(げうまう)
- 普及版 字通
- つよくたけだけしい。〔三国志、魏、張伝〕(呂)布、驍猛なりと雖も、然れども謀無くして猜忌多し。其の黨を制すること能はず。字通「驍」の項目を…
【棄忘】きぼう(ばう)
- 普及版 字通
- 忘れ棄てる。〔三国志、蜀、許靖伝〕惡をし、群司を和す。~官の爲に人を擇ぶに、(いやし)くも其の人を得ば、讎と雖も必ず擧ぐ。字通「棄」の項目を…
【汚垢】お(を)こう
- 普及版 字通
- あか。けがれ。〔三国志、呉、孫権伝〕布衣帶、相ひ與(とも)に結し、好合をすをとし、汚垢(危難のとき)にも異ならざるをぶ。字通「汚」の項目を見…
【嫗煦】おうく・うく
- 普及版 字通
- あたため育てる。〔三国志、魏、高堂隆伝〕國を(たも)ち家をつは、くは(こ)れを身に取り、くは(こ)れを物に取り、嫗煦す。字通「嫗」の項目を見る。
【較略】こう(かう)りやく
- 普及版 字通
- あらまし。大略。〔三国志、呉、孫皎伝〕此の人豪(そがう)にして、人のの如くならざる時りと雖も、然れども其の略は大夫なり。字通「較」の項目を見…
【煮】かく(くわく)しや
- 普及版 字通
- かなえで煮る。〔三国志、魏、卓伝〕坐中に於て先づ其の舌を斷ち、或いは手足を斬り、或いは眼を鑿(うが)ち、或いは之れをす。字通「」の項目を見る。
【瓔珠】よう(やう)しゆ
- 普及版 字通
- 珠飾り。〔三国志、魏、東夷、韓伝〕瓔珠を以て財寶と爲し、或いは以て衣に綴りりと爲し、或いは以て頸に縣(か)け、耳に垂る。字通「瓔」の項目を見…
【暴】ばう(ばう)いつ
- 普及版 字通
- 豪雨でにわかにれる。〔三国志、魏、曹仁伝〕關、樊(はん)を攻む。時に水暴し、于禁等の七軍、皆沒す。禁、にる。字通「暴」の項目を見る。
【文学】ぶんがく
- 普及版 字通
- 学芸。学問。また、詩文・小説・戯曲などの作品。〔三国志、魏、王粲伝〕始め、五官將と爲り、原君植と、皆學を好む。字通「文」の項目を見る。
【求容】きゆう(きう)よう
- 普及版 字通
- 受け入れられることを望む。〔三国志、蜀、法正伝〕旦夕に幸を偸(ぬす)み、容を求めて媚を取り、圖を慮(はか)らず。字通「求」の項目を見る。
【挟術】きよう(けふ)じゆつ
- 普及版 字通
- 策略を心にいだく。〔三国志、魏、鍾会伝〕或るひと曰く、~會はを挾(さしはさ)みて保しし。專ら任ずべからずと。字通「挟」の項目を見る。
【健歩】けんぽ
- 普及版 字通
- 健脚。また、飛脚。〔三国志、魏、伝〕丘儉、亂を作(な)す。をはして書を齎(もたら)しめ、大衆を疑惑せしめんと欲す。字通「健」の項目を見る。
【賛翼】さんよく
- 普及版 字通
- ほめたすける。〔三国志、魏、伝〕初め太子未だ定まらず、臨侯(りんしこう)(曹)植、り。丁儀等、竝びに其の美を贊す。字通「賛」の項目を見る。
『三国志通俗演義』(さんごくしつうぞくえんぎ)
- 山川 世界史小辞典 改訂新版
- 明代の歴史小説。羅本(らほん)(貫中)の作。三国時代の歴史を背景に英雄豪傑の活躍を描いたもので,『水滸伝』(すいこでん)と並んで中国民衆文学の傑…
【近】ひつきん・ひよくきん
- 普及版 字通
- せまり近づく。〔三国志、魏、呂布伝〕布、河に走る。~(袁)紹、衆をして之れをはしむるも、皆布を畏れ、敢てする(な)し。字通「」の項目を見る。
【営業】えいぎよう(げふ)
- 普及版 字通
- 生活のために事業を営む。〔三国志、呉、駱統伝〕百姓竭し、嗷然愁擾す。愁擾せば則ち營業せず。營業せざれば則ち窮困を致す。字通「営」の項目を見…
【殪没】えいぼつ
- 普及版 字通
- たおれ死ぬ。〔三国志、魏、陳思王植伝〕數年以來、水旱時ならず。民、衣にしむ。~加ふるに東に敗の軍り、西に殪沒の將り。字通「殪」の項目を見る。
【斉名】せいめい
- 普及版 字通
- 同じほどの名声がある。〔三国志、魏、徐伝〕(ばく)の同郡の韓(字は)曼游、(かんしき)幹り。と名を齊(ひと)しうす。字通「斉」の項目を見る。
【割拠】かつきよ
- 普及版 字通
- 地を分割してその地に拠る。〔三国志、呉、孫権伝評〕(孫)策、氣濟にして、猛世に冠たり。~江東に據するは、策の基兆なり。字通「割」の項目を見…
【鎧仗】がいじよう(ぢやう)
- 普及版 字通
- よろいと剣戟の類。〔三国志、魏、夫余伝〕弓矢刀矛を以て兵と爲す。家家自ら鎧仗り。國の耆老自ら(い)ふ、古の人なりと。字通「鎧」の項目を見る。
えん‐ぎ【演義】
- デジタル大辞泉
- 1 物事の道理や意味をわかりやすくくだいて説明すること。2 中国で、歴史上の事実をおもしろく脚色し、俗語をまじえて平易に述べた小説。演義小説…
いだてん‐ばしり(ヰダテン‥)【韋駄天走】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 韋駄天のように非常に速く走ること。韋駄天。[初出の実例]「坂をのぼりにいだ天走、八町三所足もためず飛んで来るは」(出典:浄瑠璃・本…
とむらい‐いくさ(とむらひ‥)【弔戦】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 =とむらいがっせん(弔合戦)[初出の実例]「冥途のお供申せし夫のため、弔戦(トムラヒイクサ)思ひ立つ」(出典:浄瑠璃・本朝三国志(171…
【奇才】きさい
- 普及版 字通
- すぐれた才能。〔三国志、蜀、諸亮伝〕亮、疾にて軍に卒(しゆつ)す。~軍くにんで、宣王(司馬懿)其の營壘の處を案行して曰く、天下の奇才なりと。…
【疑忌】ぎき
- 普及版 字通
- 疑い避ける。〔三国志、魏、劉表伝〕表、外貌儒なりと雖も、心に疑忌多きこと、皆此のなり。劉備、表にる。表、厚く之れを待つ。然れども用ふること…
【強】きよう(きやう)ひよく
- 普及版 字通
- 力でせまる。〔三国志、蜀、王連伝〕先、事を(かばう)(遠方の民)にし、軍をめて南に來る。、を閉してらず。先之れを義とし、強せざるなり。字通「…
【画餠】が(ぐわ)べい
- 普及版 字通
- 絵にかいた餠。役にたたぬもの。〔三国志、魏、盧伝〕擧には名るを取る(なか)れ。名は地に畫きて作りたる餠の如し。啖(くら)ふべからず。字通「画」…
【臥竜】が(ぐわ)りよう
- 普及版 字通
- 英傑の人がまだ世に出ないときをたとえていう。〔三国志、蜀、諸亮伝〕徐庶~先(劉備)に謂ひて曰く、孔は臥なり。將軍、豈に之れを見んことを願ふ…
【彫瘁】ちよう(てう)すい
- 普及版 字通
- 疲れ衰える。〔三国志、蜀、周伝〕時に軍數(しばしば)出で、百姓瘁す。、書令陳祗と、其の利を論じ、いて之れを書す。之れを仇國論と謂ふ。字通「彫…
【尊異】そんい
- 普及版 字通
- 特に尊び待遇する。〔三国志、魏、攸伝〕、攸、曾(かつ)てむ。世子(曹丕)を問ひ、獨り牀下に拜す。其の異せらるること、此(かく)の如し。字通「尊…
【斉整】せいせい
- 普及版 字通
- よく整う。〔三国志、魏、渾伝〕轉じて山陽・魏郡の太守と爲る。~魏郡の界に入るに、村齊整なること一の如し。~之れを聞き、~將作大匠にす。字通…
【吝嗇】りんしよく
- 普及版 字通
- おしむ。〔三国志、魏、曹洪伝〕洪、家富めるも、性吝嗇なり。少(わか)き時、假求する(借金を申し込む)も(かな)はず、常に之れを恨む。字通「吝」…
【戮殺】りくさつ
- 普及版 字通
- ころす。〔三国志、蜀、先主伝〕今曹操、兵を阻(たの)みに安んじ、后を戮す。天を滔(あなど)り夏を泯(みだ)し、天顯をみること罔(な)し。字通「戮」…
【群兇】ぐんきよう
- 普及版 字通
- 多くの兇悪なもの。〔三国志、魏、文帝紀〕咨(ああ)爾(なんぢ)魏王~陵遲(りょうち)(衰微)し、世其の序を失ふ。~群兇肆にして、宇(てんぷく)す。…
【指南】しなん
- 普及版 字通
- 指導する。指針を示す。〔三国志、蜀、許靖伝〕文休(靖の字)は儻(てきたう)瑰(くわいゐ)、當世のり。足下當(まさ)に以て指南と爲すべし。字通「指…
【摧衄】さいじく(ぢく)
- 普及版 字通
- くじけ敗れる。〔三国志、魏、方技、管輅伝注に引く輅別伝〕に戰地を開張し、示すに固からざるを以てす。、以て來攻を待つ。景春、北にり、軍師摧衄…
【】しやこ
- 普及版 字通
- つけで酒をかう。〔三国志、呉、潘伝〕性、にして、酒を嗜(この)む。に居り、好んです。債家門に至れば、輒(すなは)ち言ふ、後豪富ならば相ひさんと…
【貰】しやせい
- 普及版 字通
- かけ買いする。〔三国志、呉、呂〕陰(ひそ)かに貰し、兵の爲に絳衣行(かうとう)を作る。(閲)する日にんで、陳列すること赫然(かくぜん)たり。字通…
【徴役】ちようえき
- 普及版 字通
- 徴発して使う。〔三国志、魏、華伝〕上して曰く、~聞くが如くんば、今年役して頗(すこ)ぶる農桑の業を失ふと。字通「徴」の項目を見る。
【暴】そぼう(ばう)
- 普及版 字通
- 乱暴。〔三国志、魏、武文世王公、東海定王霖伝〕霖、性暴にして、閨門(けいもん)の、婢妾の、殘する多し。字通「」の項目を見る。
【廓】かくかい(くわくくわい)
- 普及版 字通
- ひろめ大きくする。〔三国志、魏、高堂隆伝〕、天の命を受け、皇基を廓す。踐祚七載、事未だ遑(いとま)あらず。字通「廓」の項目を見る。
【鶴望】かくぼう(ばう)
- 普及版 字通
- 首を長くして待ち望む。〔三国志、蜀、張飛伝〕今寇を作(な)し、民毒(とどく)を被る。を思ふの士、頸を(ひ)いて鶴す。字通「鶴」の項目を見る。
【応手】おうしゆ
- 普及版 字通
- 手が動くにつれて。〔三国志、魏、典伝〕、手に十餘戟(げき)を持ち、大いに呼びてち、抵(あた)る、手に應じて倒れざる無し。字通「応」の項目を見る。