デジタル大辞泉
「んだ」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
ん‐・だ
①
事実を確かなものと認めて提示したり、自分の
主張を述べたりして、それがある事情や理由にもとづく判断であるということを表わす。
※
斜陽(1947)〈
太宰治〉三「早く死にゃいいんだ。こんな世の中に、ママなんて、とても生きて行けやしねえんだ」
※大津順吉(1912)〈
志賀直哉〉一「僕は世界的の大文豪になるんだよ」
※滑稽本・七偏人(1857‐63)三「何故
横目で人を見るんだ」
④
相手にある行動をするよううながす気持を表わす。
※母(1930)〈
岡田三郎〉一五「山本還二が来たら、すぐにそっと
交番へ知らせに来るんだぞ! いいか!」
ん‐だ
〘
感動〙 東北方言などで、相手の言ったことに対して、その
通りだという気持を表わすのにいうことば。
※
蟹工船(1929)〈
小林多喜二〉四「『何んだか、
理窟は分らねども、殺されたくねえで』『んだよ!』」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報