チゴイネルワイゼン(読み)ちごいねるわいぜん(英語表記)Zigeunerweisen

デジタル大辞泉 「チゴイネルワイゼン」の意味・読み・例文・類語

チゴイネルワイゼン(〈ドイツ〉Zigeunerweisen)

ジプシー旋律の意》サラサーテ作曲のバイオリン曲。華麗な技巧哀愁に満ちた旋律で知られる。ツィゴイネルワイゼン。ツィゴイナーワイゼン。

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精選版 日本国語大辞典 「チゴイネルワイゼン」の意味・読み・例文・類語

チゴイネルワイゼン

(Zigeunerweisen 「ジプシーの旋律」の意) バイオリン曲。サラサーテの代表作。一八七八年作曲。管弦楽伴奏つきで、バイオリンのはなやかな技巧により魅惑に富むジプシー(ロマ)の旋律を情熱をこめて歌い上げる。

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百科事典マイペディア 「チゴイネルワイゼン」の意味・わかりやすい解説

チゴイネルワイゼン

サラサーテ作曲のオーケストラ伴奏付きバイオリン曲。3部構成でピアノ伴奏版もある。1878年出版。技巧的な曲として知られ,ビゼーオペラカルメン》中の旋律を用いた《カルメン幻想曲》(1883年)とともに広く親しまれている。題名は〈ジプシーの旋律〉の意。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「チゴイネルワイゼン」の意味・わかりやすい解説

チゴイネルワイゼン
ちごいねるわいぜん
Zigeunerweisen

サラサーテ作曲のバイオリン独奏曲(1878・作品20)。サラサーテは名人芸的な技巧で知られたスペインの大バイオリニストで、ラロの『スペイン交響曲』など彼に献呈された作品も多いが、自己の妙技を最大限に生かす小品も自ら数多く作曲した。なかでもドイツ語で「ジプシーの歌」を意味するこの曲はもっとも人気があり、ハンガリー風の哀愁に満ちた旋律と奔放華麗な装飾音型が際だっている。本来は管弦楽伴奏によるものだが、現在ではピアノ伴奏で演奏されることが多い。

[三宅幸夫]

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