古橋源六郎(読み)ふるはしげんろくろう

改訂新版 世界大百科事典 「古橋源六郎」の意味・わかりやすい解説

古橋源六郎 (ふるはしげんろくろう)
生没年:1850-1909(嘉永3-明治42)

明治期の農村指導者。三河(愛知県)北設楽郡豪族といわれた酒造家・名主である古橋家の7代目に生まれた。1878年から北設楽郡長を務めて地域産業の開発や社会教化に尽力,89年から没時まで稲橋村村長を務め,植林製茶養蚕・産馬・貯蓄を奨励した。篤農で勤王家であった父暉児が県内ではじめて開催した農談会を,彼は部落・村・郡内に広く組織し,後の系統農会母体とした。種苗所や農事講習所の設立に努め,農事関係の要職に選ばれて農業団体運動を促進したほか,品川弥二郎や副島種臣親交があり,新知識を山村郷里にもたらした。綿服弊帽で身辺を飾らず,汽車は3等で40km内外は下駄の徒歩で往来し,人力車にも乗らずといった具合で,地域の信望一身に集めていた。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「古橋源六郎」の解説

古橋源六郎 ふるはし-げんろくろう

古橋義真(ふるはし-よしざね)

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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