心疾(読み)シンシツ

デジタル大辞泉 「心疾」の意味・読み・例文・類語

しん‐しつ【心疾】

気の病。心労から起こる気の病。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「心疾」の意味・読み・例文・類語

こころ‐やまし・い【心疾】

〘形口〙 こころやまし 〘形シク〙
相手がこちらの思うようにならない時にいだく、不満、怒り、あせり、もどかしさなどの気持をいう。不愉快である。むっとする。憤懣(ふんまん)をおぼえる。気がもめる。心がいらいらする。ねたましい。
蜻蛉(974頃)中「このごろ、物する物ども、里にてなんとて、返しつ。これにまして心やましきさまにて、絶えて言伝(ことづて)もなし」
増鏡(1368‐76頃)九「大納言は一すぢにしも思されねば、いと心やましう思ひきこえ給けるぞわりなき」
雪国(1935‐47)〈川端康成〉「駒子に言はれてみれば、十分に心疚しいものがあった」
こころやまし‐げ
〘形動〙
こころやまし‐さ
〘名〙

こころ‐と・し【心疾】

〘形ク〙
① 頭の回転がすばやい。機敏である。さとりが早い。
源氏(1001‐14頃)葵「うちほほゑみての給ふ御気色を、心ときものにて、ふと思ひよりぬ」
古今著聞集(1254)一九「此比は、これほどの事も、心とくうちいづる人はかたきにてあるに、優に候ものかなとて」
② 気ばやい。せっかちである。
徒然草(1331頃)一三九「一重なるが先づ咲きて散りたるは、心とく、をかし」
こころと‐げ
〘形動〙

しん‐しつ【心疾】

〘名〙 心のやまい。心配事などから起こる気のやまい。
※雑話筆記(1719‐61)上「某生こと、〈略〉心疾と相きこゑ、甚心元なく存候ゆへ」 〔春秋左伝‐昭公元年〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

普及版 字通 「心疾」の読み・字形・画数・意味

【心疾】しんしつ

気やみ。

字通「心」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android