日本大百科全書(ニッポニカ) 「思想(学術雑誌)」の意味・わかりやすい解説 思想(学術雑誌)しそう 1921年(大正10)10月1日、真善美に奉仕する労作を集録する目的で岩波書店より創刊された学術雑誌。28年(昭和3)一時休刊。翌年、和辻哲郎(わつじてつろう)、谷川徹三(てつぞう)、林達夫の編集により復刊、西田幾多郎(きたろう)、九鬼周造(くきしゅうぞう)、三木清、戸坂潤(じゅん)らの力作を掲載した。昭和10年代のファシズムに抗して「日本文化」「ヒューマニズム」を特集、新しい思潮にも深い関心を示した。第二次世界大戦後、岩波書店編集となったが、これらの伝統は守られている。[京谷秀夫] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例