比謝川(読み)ヒジャガワ

デジタル大辞泉 「比謝川」の意味・読み・例文・類語

ひじゃ‐がわ〔‐がは〕【比謝川】

沖縄県、沖縄本島中部を流れる、同島最大の流域面積をもつ川。読谷山よみたんさん岳(標高236メートル)に源を発し、台地を貫流して中頭なかがみ嘉手納かでな町を通り読谷渡具知とぐち東シナ海に注ぐ。長さ18.5キロ。本島南部の水源として利用

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日本歴史地名大系 「比謝川」の解説

比謝川
ひじやがわ

沖縄市胡屋ごやの丘陵部に源流をもち、同市ほぼ中央を北流、知花ちばな付近で流れを西方に転じて嘉手納町と読谷よみたん村の境界付近を流れ、嘉手納町水釜みずがまと読谷村渡具知とぐちの間で東シナ海に注ぐ。二級河川。流域面積は四九・六六平方キロで沖縄島最大。流路延長は一四・五キロ。川名はフィジャガーとよばれた。「茂呂水川」と記す地図もあり、河口部には「大湾をほわん入江」という湊が形成されていた(正保国絵図)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「比謝川」の意味・わかりやすい解説

比謝川
ひじゃがわ

沖縄本島中部にある本島最長の河川。延長14.5キロメートル、流域面積49.66平方キロメートル。読谷(よみたん)山岳(201メートル)に源流をもち、台地を貫流し嘉手納(かでな)町街地を通り読谷村渡具知港(とぐちこう)で東シナ海に注ぐ。河口は帆船時代には物資集散地であった。上流部には瑞慶山ダム(ずけやまだむ)があり、河川水の取水など水源機能として知られているが、とくに下流部で水質汚染が今日問題視されている。

[目崎茂和]

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