溝貝(読み)みぞがい

精選版 日本国語大辞典 「溝貝」の意味・読み・例文・類語

みぞ‐がい ‥がひ【溝貝】

〘名〙 ユキノアシタガイ科の二枚貝。房総半島以南の潮下帯の砂底に分布する。殻長は約四センチメートル。殻は横に長い扁平な長楕円形で、薄くて割れやすい。内面・外面ともに暗紫色光沢を帯び、内面に一条隆起がある。近縁種に、大形で、暗褐色の殻皮をかぶるオオミゾガイがある。
今昔(1120頃か)二九「溝貝と云ふ物の大きなるが」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「溝貝」の意味・読み・例文・類語

みぞ‐がい〔‐がひ〕【溝貝】

マテガイ科の二枚貝。砂浜にすみ、貝殻は横長の長楕円形で、殻長3センチくらい。殻は薄紫色で、質が薄い。本州から九州にかけて分布。
カラスガイ古名一説ハマグリの殻の黒色のものという。
「―といふものの大きなるが、口を開けてありけるを」〈今昔・二九・三五

どぶ‐がい〔‐がひ〕【溝貝/土負貝】

イシガイ科の二枚貝。池沼の泥底にすむ。貝殻は薄く、球卵形でよく膨らみ、殻長8センチくらい。殻表は黒褐色で滑らか、内面は真珠色えらタナゴが産卵する。ぬまがい。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

動植物名よみかた辞典 普及版 「溝貝」の解説

溝貝 (ミゾガイ)

動物。マテガイ科の貝

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

今日のキーワード

潮力発電

潮の干満の差の大きい所で、満潮時に蓄えた海水を干潮時に放流し、水力発電と同じ原理でタービンを回す発電方式。潮汐ちょうせき発電。...

潮力発電の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android