デジタル大辞泉
「片栗」の意味・読み・例文・類語
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かた‐くり【片栗】
〘名〙
① ユリ科の多年草。北海道、
本州、まれに九州、四国の山地の樹陰に生える。高さ約二〇センチメートル。春、地下の
鱗茎から
二葉を出す。葉は
長柄をもち、長さ六~九センチメートルの先のとがった長卵形で、紫色の斑紋がある。四~五月頃、葉間から花茎を出し、
茎頂に径四~五センチメートルの
紅紫色の花を下向きに単生する。花被は六片で反曲する。鱗茎はでんぷんを含み、片栗粉の
原料。
若葉は食べられる。車前葉山慈姑は和製漢名で正しくない。かたこ。ぶんだいゆり。かたかご。かたかし。
▼かたくりの花 《季・春》 〔物類称呼(1775)〕
※俳諧・滑稽雑談(1713)
二月「
堅香子花〈略〉
万葉集見安云、堅香子の花、
山百合の花也、此根を製してかたくりと云也と云々」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報