石川達三の長編小説。1938年(昭和13)3月『中央公論』に発表。1937年暮れから1か月余、中央公論社特派員として中支(華中)戦線に従軍した見聞をもとにしてつくられた小説。日本兵の残虐な生態、戦線にかり出されて変貌(へんぼう)していく青年たちの姿などがルポ的手法により多彩に描かれている。発表後、新聞紙法違反に問われ、編集者とともに起訴され、検事控訴で二審までゆき、禁錮4か月、執行猶予3年。当時の文学作品に戦争を描く限界のテスト・ケースとなった作品。戦後の1945年12月河出書房から公刊された。
[久保田正文]
『『生きている兵隊』(新潮文庫)』
敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...
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