朝日日本歴史人物事典 「細川雄二郎」の解説
細川雄二郎
生年:嘉永4.5.4(1851.6.3)
明治期の財政統計編纂者。明治期に財政統計の大編纂書「日本財政総覧 第壱輯(明治1年から明治23年度まで)」(1892),「同第弐輯(明治21年度から明治35年度まで・付録明治33年度から明治39年度)」(1908),「日本財政年鑑」(1907)を編纂した(いずれも国立公文書館蔵)。肥後国(熊本県)生まれ。長崎で和漢の学を修め,国立長崎第十八銀行に約10年,九州鉄道会社に1年勤務ののち,21(1888)年上京。立憲政治に必要な財政統計を編纂することを決意し,中井桜洲の賛同と援助を得て第1輯を編纂,刊行する。第2輯刊行後,第3輯(明治40年度から明治45年度まで)を計画したが未完。心臓病で死亡した。
(守岡隆)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報