融通無碍(読み)ユウズウムゲ

デジタル大辞泉 「融通無碍」の意味・読み・例文・類語

ゆうずう‐むげ〔ユウヅウ‐〕【融通無×碍】

[名・形動]考え方行動にとらわれるところがなく、自由であること。また、そのさま。「融通無碍な(の)考え」「融通無碍に対処する」
[類語]弾力的フレキシブル柔軟変通臨機応変融通

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精選版 日本国語大辞典 「融通無碍」の意味・読み・例文・類語

ゆうずう‐むげユウヅウ‥【融通無碍】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) ( 滞りなく通じてさまたげのない意から ) 考え方や行動が何物にもとらわれず自由でのびのびしていること。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「主客調和し、我と他と融通無碍なるの同情は」(出典:審美的意識の性質を論ず(1894)〈島村抱月〉二)

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四字熟語を知る辞典 「融通無碍」の解説

融通無碍

滞ったりつかえたりすることのないこと。転じて、考え方や行動が何物にもとらわれず自由でのびのびしていること。

[活用] ―な・―に。

[使用例] 人情は融通無碍なものと思っていました[丹羽文雄*幸福への距離|1951]

[使用例] 融通無礙で豊饒な彼の話術に、聴き手はすべて魅せられたに違いないのである[山本健吉古典現代文学|1955]

[解説] 「融通」は滞りなく通ること。「無碍」は障害のないことで、「無礙」とも書きます。

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