中央アジア、カザフスタン共和国東部の都市。東カザフスタン州の州都。旧称ウスチ・カメノゴルスクUst'-Kamenogorsk。イルティシ川の右岸、ウリバ川との合流点に位置する。人口31万1000(1999)、33万2364(2019推計)。鉄道の要衝にあたり、イルティシ川の河港でもある。1720年ロシアの要塞(ようさい)ウスチ・カメンナヤとして創建され、1932年以後、東カザフスタン州の中心となった。1991年のソ連崩壊、独立の後に改称された。20世紀初頭以後は、市の付近にあるルードヌイ・アルタイ山脈が金産地として知られ、多くの人口が流入した。鉛、亜鉛、チタンニウム、マグネシウム、各種機械などの工場がある。市の近くに、イルティシ川を利用した大水力発電所(堰堤(えんてい)の長さ300メートル)があり、これに伴う人工湖の面積は5500平方キロメートル、平均深度18メートルである。
[加藤九祚]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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