マイクロ波や光波の伝送回路で用いられる回路素子の一つで,伝送線路の一方向には電磁波を伝えるが,その逆方向には伝えないという機能をもつ。この素子は通常,磁性体のもつファラデー回転の機能を利用する。これは磁界のかかった磁性体中で,磁界と平行に伝搬する電磁波がその偏波面を徐々に回転していく現象である。磁界と電磁波の向きがちょうど逆であると,偏波面は進行につれ反対向きに回転するので,偏光板のようなある偏波面の電磁波のみを通すものを両側においておくと,一方向の電磁波はうまくすり抜けられるが,逆方向の電磁波は通過できないようにすることができる。このほかのタイプのものも,磁性体が偏波に対し特異な応答を示すことを利用したものが多い。
執筆者:岡部 洋一
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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