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あじさい革命 あじさいかくめい

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知恵蔵2015の解説

あじさい革命

2012年に社会現象となった脱原発を求める市民運動。11年3月の福島第一原発事故以降、原発廃止を求める世論が高まる中、12年3月29日に市民団体「首都圏反原発連合」が首相官邸前での反原発デモを呼びかけた。参加者には、デモの目的を「脱原発」(再稼働反対・原発廃止など)に限るという自主ルールを求め、日時も毎週金曜日の18時から20時までに限定。緩やかな連帯によるデモは、東京電力関西電力の本店前でも行われ、更に地方都市にも拡散していった。
野田内閣(民主党)から大飯原発の再稼働が発表された6月になると、官邸前デモは1万人規模に拡大。60年安保や1970年の全共闘運動と違い、若いサラリーマンや子ども連れの女性の姿が目立った。参加者は6月22日には主催者発表約4万人(警視庁調べ約1万人)に膨れ上がり、それまでデモ報道に消極的だったテレビ局が翌週29日のデモを伝えると、7月6日にはより広範な階層が集まり、主催者発表約15万人(警視庁調べ約2万1千人)に達した。
20日には鳩山由紀夫元首相もデモに加わり、「この時点での再稼働は止めるべき」と訴えた。
8月22日には「首都圏反原発連合」の代表と野田首相の面会が実現したが、すれ違いに終わり、政府方針を覆すことができなかった。その後、デモ参加者は2~3千人規模に縮小し、一時のブームは終息したが、一過性ではない市民運動の新たな潮流と期待する声もある。前年にチュニジアで起こったジャスミン革命と同じく情報伝達にツイッターやフェイスブックといったSNSが利用されたことに、運動が盛り上がった6月の花「あじさい」と脱原発という「革命」実現の願いを重ねて、「あじさい革命」とも呼ばれる

(大迫秀樹  フリー編集者 / 2012年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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