フランス南東,地中海上コルシカ島の中心都市。コルス・デュ・シュド県の県都。人口5万9000(1990)。同島の西海岸アジャクシオ湾に面している。前6世紀からその名前が記録されており,後6世紀からは司教座が置かれ,15世紀まではピサの支配下にあり,次いでジェノバの支配下に入った。16世紀に一時フランスの支配下に入ったが,1768年以降は,ナポレオン戦争中の中断はあるが,フランス領になった。現在の市街地は1492年にジェノバ人が建設したものに起源し,古代都市は現在の都心部より1500mほど東寄りにあった。アジャクシオ港はマルセイユおよびニースへの連絡港として重要である。かつて城壁におおわれていた旧市街部は,16世紀に建設されたカテドラルの下に位置し,入り組んだ狭い道が特徴的である。ナポレオンの生家,フェッシュ宮殿(現在博物館になっている),市庁舎(ここにナポレオン博物館がある)などが観光客の訪れるところとして知られている。
執筆者:竹内 啓一
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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地中海にあるフランス領コルシカ島(コルス島)の首都で、南コルス県の県都。イタリア語ではアヤッチオと発音される。アジャクシオ湾に面し、行政、商業、観光の中心地で、人口5万2880(1999)。とくに観光は重要で、気候と歴史的記念物に恵まれている。冬の気温は暖かく、1月の平均気温は8℃である。夏は8月が21.8℃でパリなどに比べればやや高いが、風光明媚(めいび)な避暑地、避寒地として栄えている。町の歴史は古く7世紀にさかのぼるが、1492年ジェノバ人によって再建され、1768年ベルサイユ条約でフランス領となった。この町はナポレオンの生誕(1769)の地として有名で、いまも彼の生家があり、城塞(じょうさい)跡、博物館などとともに観光の対象となっている。
[青木伸好]
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