アッシリア語(読み)あっしりあご(英語表記)Assyrian

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アッシリア語」の意味・わかりやすい解説

アッシリア語
あっしりあご
Assyrian

古代メソポタミアの北西部で使われた言語。南東部のバビロニア語とともにアッカド語と総称される。紀元前2000年以前は記録資料も少なく、バビロニア語との相違もはっきりしない(この段階のものを古アッカド語と称する)が、それ以後は古アッシリア語(前2000~前1500)、中期アッシリア語(前1500~前1000)、新アッシリア語(前1000~前600)という時代区分がなされている。

[田中利光]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アッシリア語」の意味・わかりやすい解説

アッシリア語
アッシリアご
Assyrian language

古代メソポタミアのアッシリアに行われた言語。バビロニア語と並んでアッカド語の二大方言を形成する。アフロ=アジア語族のセム語派に属する。前 2000年頃から前6世紀頃まで行われ,古期,中期,後期に分けられる。

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